著者 : 倉田英之
「皆さん、ケンカはやめましょう!」欧州の支配者ジェントルメンと中国の魔女チャイナ。不老不死の秘法を巡り、超人たちが死闘を繰り広げる中、ついに読子が約束の地に舞い降りた! 10年ぶり新刊!!
ジェントルメンは更なる再生を遂げ、西暦を終えて新たな統治の時代を作るつもりだ、と告げる。そのためには、なんとしても今はなきグーテンベルク・ペーパーに記された不老不死の手段を知らねばならない。「ファウストがいるのなら、その頭を開いてでも探り出す!」と言い残し、ジェントルメンは一人、約束の地へと先行する。時空を超えた超大作、読子の物語もついにフィナーレへ。
神保町のビルの最上階、部屋一杯の本にうもれたダメダメ極貧乏生活を送っている読子(25)の元に、ジョーカーから任務が届いた。それは、とある女子高に“女子高生として”潜入し、大英図書館から持ちだされた本を奪還すること。もぐり込んだ学校は膨大な蔵書を誇る“超・文系”で、読子にとってはまさに桃源郷だった…!堂々のシリーズ十巻目、倉田英之が新スタイルに挑戦!?の番外編。
囚われの身となった読子に、なんとプロポーズが!?初のモテモテ事態に陥る読子の前に、読仙社の頭首「おばあちゃん」とその親衛隊・五鎮姉妹が現れて…!?一方、脱出しようとして敵の手に落ちたナンシーが目を覚ますとそこは…。英国、中国、神保町、東シナ海の深海を舞台に繰り広げられる大スペクタクルとアクション!話はいよいよ佳境に入る。待望の新作・書き下ろし。
とある朝。読子は読書のあとの至福の時を過ごしていた。睡眠欲のままにまどろみ始めた、その時。暴風雨のような勢いで、ねねねが入ってきたのだった。不吉な予感。やはり、資料探しのためにふたりが行った本屋で思いもかけない事件がおきて…(『紙福の日々』)。他に読仙社側の四天王、天炎たちと「おばあちゃん」が出会う話『少年時代』も収録。貴重な貴重な外伝の一冊。
グーテンベルク・ペーパーが読仙社に奪われた!唯一の解読者・ファウストの裏切りで英国が劣勢になる中、読子は北京でナンシー幕張とともに敵の本拠地を探ることに。一方、日本ではファウストと凱歌が読子のアジトに潜入し、英国では残されたねねねが“ドニーの日記”を前に苦悩していた…。中国・英国・神保町でそれぞれの想いが交錯して…!?世紀の東西紙戦争は、本土決戦へー。
読仙社の紙使いの急襲の後、女王が誘拐されてしまった!交換条件はなんとグーテンベルク・ペーパー…!?読子たちは女王奪回の準備を進めるが、その一方、紙をとるか女王をとるかでジェントルメンとファウストの対立が激化して!?英国の裏事情が絡み合う中、読子が引き渡し人として「敵」と対面する時が刻々と近づいていた…!!英国VS中国、紙使い東西対決・リターンマッチ大勃発。
ジェントルメン直々の招集で、英国へやって来た読子。ジョーカーをして「英国の運命がかかっている」とまで言わしめる今回の任務の内容は、ドイツで発見された“グーテンベルク・ペーパー”を大英図書館まで無事に運ぶことだった。ハンブルクからロンドンへの帰途についた「積み荷が紙一枚」の戦艦は、案の定襲撃を受ける。敵はなんと、紙の龍にのった紙使いだった…。
大英図書館で司書として働くウェンディ・イアハート、19歳。同僚のカレンとともに、特殊工作部の要員の募集に申し込んでいた。そんな中、クライブ・カッスラーの『風の止まる庭』の生原稿が、何者かによって偽者とすりかえられてしまった!カレンはなんと、自ら原稿を捜すと言い出す。ジョーカーは、ウェンディにも原稿の捜索を命ずるが…!?ウェンディ、読子、ねねねを主人公にした、一冊の本をめぐるスリーサイドオムニバス。
どこにでもありそうなありふれた図書館。壁際の本棚の向こうに、大英図書館特殊工作部、日本支部はある。ジョーカーは会議で、『黒の童話集』の件について報告をしていた。読子の功績をアピールするジョーカーだったが、ジェントルメンはなぜか読子の能力について否定的だった…。BBCの放送開始の知らせを受け、会議は中断された。世界最大の書店『バベル・ブックス』開店のニュースが画面に流れる。オープンを待つ客の行列の先頭にはなんと、読子がいて…。