著者 : 入月英一
魔女軍師シズク魔女軍師シズク
長谷川雫は、いわゆる歴女であること以外は、どこにでもいる普通の女子高生として過ごしていた。雫にとって、才色兼備で誰にも媚びない孤高の存在、藤堂朱と放課後に交わす一時の逢瀬だけが唯一の楽しみ。しかし、藤堂は意味深な言葉を残して、何の前触れもなく消えてしまう。突然消えた藤堂に憤っていると、自宅への帰り道で不思議な声に呼びかけられた。雫はその声が藤堂の迎えだと感じ、「理想郷」への旅立ちを受け入れる。時は流れ、異世界に導かれた雫は、田舎の村で異邦人としてこき使われる屈辱に耐え、逃走のチャンスを窺っていた。そんなある日、村は大勢の兵士に襲われ、火を放たれてしまう。火事場泥棒のチャンスだと、雫は惨状の中を飛び出していくのだがー。
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