著者 : 冴木忍
イルマリネン大公に捕らわれたルサカを救い出すため、レイスファンは公国に向かうが、そこには復活した魔道師ボエル、そして妖魔ラウームスが待ちかまえていた! レイスファンに流れる大魔道師の血は目覚めるのか!
大魔道師リュシアンの血をひくレイスファンは、呪われた血脈を断ち切るため旅を続けていた。その秘められた力を狙う大公の策略によって、レイスファンの魂は肉体を離れ、人の見る夢の世界へと引き込まれてしまう!
妖魔によって右腕を失ったレイスファンは、名医マラキの招待で彼の住む島へと向かった。マラキは大魔道師の血を引くレイスファンに興味を持ち、検査の代償に義手の製作を申し出る。だがその医師には重大な秘密が……
妖魔を惹きつけてしまう呪われた血を持つレイスファンは、呪いを解くために賢者ボエルを探して旅を続けていた。霧がたちこめる森の中、不気味な笛の音を聞いたレイスファンは、その音の中に妖魔の存在に気づく!
天に月。地には魍魎。人は荒み疲れ切ったこの世界ーー。大魔導師の血をひく青年レイスファンが昏い闇と出会うとき、地に充ち渡る月光をまとい妖を討つ! 呪われし血脈に導かれ旅を続けるレイスファンの壮絶な戦い!
季節はもう冬を告げているというのに、この日は暖かな好天だった。あまりの気持ちよさに、のんびりベッドでごろごろ過ごすことに決めたのだった。ささやかな、ほんのひととき。リジィオは幸せを満喫していた。つかず離れず、リジィオと旅を共にするシザリオンとスティンが、行方不明になったという知らせが届くまでのーわずかの至福。ああっ、何故に?弟子を自称するシザリオンが、リジィオに黙って受けてしまった依頼。すぐに終わる見込みがはずれ、スティン共々脱出不可能の迷路に彷徨う。表題作『刻の静寂』の他、リジィオの髪の秘密に迫る『虹色の封印』など収録。待望のシリーズ第四弾。