著者 : 出口きぬごし
ときは、戦乱と刀の時代を終息し、新たに幕が上がった「銘治時代」。政府直轄の特殊機関“御華見衆”の一員で、巫剣使いとして修行中の少年・小次郎は、名剣の乙女“巫剣”である三十二年式軍刀甲とともに、平和を掻き乱す災いの影を討つべく旅を続けていた。五虎退吉光、水心子正秀、青木兼元など、強く可愛く健気な“巫剣”たちと出会いながら成長していく小次郎と甲の前に、残酷非道な強敵・阿修羅丸一派が立ちはだかることになりー。
もし西郷隆盛が現代の高校生だったとしたらー。県立薩摩工業高校を舞台に、朴訥で男気のある西郷隆盛、黒縁眼鏡の優等生・大久保利通、学校を支配する島津斉彬といった学生たちが、新しい時代を渇望し、自分たちの夢を追いかける姿を、軽快かつ感動的に描いていく。激動の幕末を駆け抜けた男の波瀾万丈な半生を、ときに笑い、ときに涙ぐみながら、しっかりと疑似体験できる、現代版・西郷隆盛物語。偉人・西郷隆盛の意外な魅力に、あなたも気づくはず!
俺の名は、業良犬介。世界一のブレインハッカーだ。ブレインハックってのは、生体インプラントを介して標的の脳に侵入して、脳の管理者権限を奪うこと。一度、管理者権限を奪っちまえば、その人間のことをフルコントロールー前近代的な表現をすればつまり、奴隷にできるってワケだ。ブレインハックの黎明期から活躍する俺は、その世界じゃ恐れられている、が…そのときの俺は、まだパルチザンすらインストールしていない、ちっぽけな男子中学生にすぎなかったー。電撃文庫が誇る(?)マッドノベリストによる待望の新作!!
幸徳秋良は稀に見る美少女である。腰まで伸びた漆黒の髪はしっとりとした光沢を放ち、切れ長の瞳と端正な顔立ちは、男女を問わず人の心を惹きつける魅力がある。けがれのない白い肌は、ほのかに光ってみえるほど美しい。まるで月のように、艶めかしく。そう、彼女は美しいー薄気味悪く、かつイタイという点に目をつぶれば。これは、彼女に目をつけられた少年・久遠久が、無意味に思えた自分の人生を取り戻すまでの愛と感動の、卑猥で残虐でゲスな物語である。…かも?淫靡な問題作、こっそりと登場!
葉介、たまも、天王寺の三人で活動していた超常現象研究会に、元気娘・加納マルタが加入してきた。「幽霊狩りをするわよっ!」と宣言した彼女に強引に引っ張られ、超現研の四人は深夜の上野寛永寺霊園へと乗り込む。しかしそこでは、尋常じゃないほど強大な霊気をもつ幽霊が待ち受けていた。その名は、徳川綱吉。江戸幕府の第五代将軍だったー。綱吉に取り憑かれる葉介。マキマキの命を狙う殺し屋たち。突然現れる闇の組織の頭領…。これまで以上にヘンテコな奇人変人たちが交錯する、オカルティック・ラブコメ第3弾。
幼い頃から「霊」が見えることで、まわりから変人扱いされてきた、和泉葉介。高校進学を機に、楽しい青春を取り戻そうと決意する葉介だったが、入学式で異様な霊気を放つ女子生徒を見つける。関わりたくないという彼の意思とは裏腹に、その彼女ー新美たまもと同じクラスになり、しかも接触してしまったことで、死にそうな目に遭うのだった…。霊視できる少年、そして彼を苦しめる霊に取り憑かれた少女を中心に、惑乳美少女、隠れ腐女子、天才ハッキングBL少年など、クセ者キャラたちが入れ乱れる、オカルティック・ラブコメディ。