著者 : 北沢きょう
グラン・アーク共和国の聖騎士リランは、聖騎士団の借金の形として仮想敵国・輝陽皇国に置いていかれた。故に豪奢な衣装を着せられ、皇帝・大樹から「君が新しい妃だろうか?」と訊かれた時は秒で「殺ろう」と決意したのだ。だが大樹はリランが聖騎士と知ると、人を喰らう“屍魔祖”の斃し方を訊ねてきた。皇国では皇子らを奴の生贄に捧げて安寧を保っていること、大樹もかつて生贄にされかかったことなどを、太陽のような笑顔の彼から聞かされたリランは…?中華風退魔ラブコメ。
屋敷の主人の情事を偶然目撃したメイドのエル。憧れの執事リースに捕まり、状況を詳しく説明しろと命じられ!?胸元をはだけさせ、スカートもたくし上げ…身体を使った“報告”は恥ずかしいのに腰の奥が熱く疼いて。巧みな指で敏感な胸や秘めた蕾を淫らに刺激され、甘い声が抑えられない。「きみは、私だけを見ていなさい」淫靡に蕩ける秘密の関係は、いつしか真摯な愛に変わりー。
最強軍人オルバと“護り犬”の契約を誤って結んだ落ちこぼれ王女のリーザレット。だが「俺が王にしてやる」という彼の言葉に、女王になる自覚をもち始める。そんな折、長年の敵国で“北の狼”と呼ばれるノスヴァルトから政略結婚を迫られた!オルバへの秘めた想いを抱え、リーザレットが選ぶのは…国?それとも!?ワケあり主従ラブ第2弾!!
『冬薔薇の聖女』シルヴィアは、封印の儀で世界に光を取り戻し、永遠の眠りについたーはずだった。15年後、なぜか目覚めたシルヴィアの前には、隣国の皇帝・アシュナードの姿が。「近すぎます不敬です!!」「政略結婚だ。諦めろ」聖女から一転、軟禁まがいの新婚生活!?前途多難な帝国暮らしに鬱憤の溜まるシルヴィアだが、ある日不穏な“穢れ”をアシュナードの側で感じて…?最強猫かぶり聖女のラブファンタジー!
気弱で側室の娘、その上王位継承順位も第四位の“落ちこぼれ王女”リーザレットが、王位継承の証となる“護り犬”を手に入れるため、契約の儀に臨むことに!しかし何を間違ったか“漆黒の狂犬”こと最強軍人オルバと契約してしまい…?「俺があんたの犬だと?(殺気)」こ、この契約、破棄にできませんか!?最弱×最強のワケあり主従ラブ。
ギベオン公爵家に生まれる双子は“聖なる花嫁”となるー神託により、男女の双子を授かった公爵。しかし男女の双子は不吉という理由から、男のヒスイを里子に出してしまう!これに腹を立てた母親は、女のコハクを男として養育。それが王太子ラピスの目に留まり気に入られ、性別を偽ったまま彼の側近として仕えることに!!一方ヒスイは、男子禁制の神殿に引き取られ!?
文明開化の風吹く煉瓦造りの銀座の街。古寺織物で働くお人好しの原画師・早苗と、天才肌で我儘な刺繍師・瑞穂は、血は繋がっていないが二人きりで暮らしてきた兄弟だ。二人には秘密があるー早苗が描き瑞穂が縫った刺繍には、魂が宿り具現化するという秘密が。兄弟はある日、いわくつきの刺繍ばかり蒐集している城下子爵から、人にとり憑いているという奇妙な刺繍の検分を依頼される。それは能の『道成寺』を描いたもののようなのだが、破損し“清姫”が失われていた。早苗は瑞穂の秘術で彼女の修復を提案するがー。