著者 : 十階堂一系
「つまらない人間の針木一天くん」そんな烙印を押され、幕を開けた僕の高校生活。変わりたいと願うも、なかなか行動に移せずにいた僕は、ある日ー「君はどう変わりたい?」“資格の神様”を名乗る妖しい美女・桐の司と出会った。彼女の突然の問いに何も答えを見つけられずにいた僕に神様が示してくれたのは「資格」という道で!?彼女の教えを頼りに入った資格部だったが、破天荒を体現した資格部部長・チクマリ先輩に、なぜか僕にだけ冷たい対応を見せる幼馴染みの天野さんと、なんだか僕が進む道は前途多難…!?これは何もない僕が変わっていく資格と青春の物語だ。
人々が辿り着いた未来ーそこは、音によって支配された世界だった。いまよりほんの少し先の未来。マンドラゴラの出現によって、世界は一変した。まるで絶望にも似た叫びを上げながら、それは森を腐敗させ、その声を浴びたものは精神を汚染され、世界との接続を断たれてしまう。…それはこの世界における不治の病。人類が恐怖と隣り合わせのこの世界で生きることと引き換えに手にしたものは、音の視認と触覚ー音で象られた多重現実技術だった。絶望と希望が共存する異形の近未来を奔る、サウンドパンク・アクション開幕!
人類の雌雄を決する戦いから一年ー。人類を滅ぼさんとする天敵“異海鬼獣”との戦いは、“魔術”と“機工”の融合“魔術機工”によって長足の進歩を遂げていた。逆行し、遡生し…滅びへとつながる歴史を書きかえる戦いは、成功した…かに見えた。しかし、既定路線を外れて加速した歴史は意図を超えて動き出す。消えた「黒い魔術書(マルギア・レポート)」の謎、ジャークとネトを付けねらう謎の魔術機工師ーそしてすべての謎は、つながっていく…畳み掛ける敗北への罠を、覆すことができるか!?
それでも人類は、敗北した。“魔術”と“機工”が両立する世界に突然現れた人類の天敵“異海鬼獣”。未曾有の脅威を前に“魔術師”と“機工師”は初めて手を組み、文明は一気に加速しーそれでも。歴史の歩みはあと一歩、決定的に遅かった。だから、俺たちはやりなおす。全てが滅びたあの赤い海から、過去へ。逆行し、遡生しー技術の結晶たる“魔術機工”を手に「あの日」へ向かって。この世界を再び走り抜け、かつて手が届かなかった何もかもへ、もういちど手を伸ばして。全てを、やりなおしてみせる。歴史を、運命を、書き変えてみせる。
僕の世界に突然降ってきた謎の小石。その正体はー異世界そのもの!?異世界の欠片に触れ、この世のものならぬ“反世”の力を手にした僕が出会ったのは、力は一流だが知能はさっぱり、思わずチェンジしたくなるくらいのへっぽこ異世界美少女・カエデだった。カエデに付き合わされて、僕は危険な“反世”の持ち主を追うことになってしまう。僕の日常は鉄壁、他人の厄介事なんか対岸の火事だったはずなのに、なんでこんなことに…!でも、僕の大事な女の子、煽にまで危険が及ぶとあっては、もう知らぬふりをすることなんかできなくてー。異世界美少女が僕の日常をかき乱す、一粒の異世界争奪ファンタジー!
世界を変える技術「魔技」の最先端を走るソルヴァ三道魔技学園に、転校した沢里十二衣が率いる魔技学園「シアマーチ」の選抜メンバーが挑む!学校同士が威信をかけて激突する対校戦、その種目はーなんと鬼ごっこ!?しかし魔技使いたちの対校戦がただの鬼ごっこになるわけもなく、騙し討ちやルールの上書きもアリアリの頭脳戦チームバトルの様相を呈して…!?昨日の敵は今日の味方、チームを組んだ「ソルヴァナイト」候補生たちが、さらに天災的な大乱戦の火蓋を切って落とす!激突の度合いを増して帰ってきた、息をもつかせぬスクワッド・マギ・アクション登場!
ふんわりと可憐な容姿に似合わず、日常のどんなものでも分析しなければ気が済まない残念な女子大生、葵子。バイト先で、ふと訪れた喫茶店で、大学の研究室で。葵子は今日もどこからか、日常に隠れた分析の種を見つける。くすりと笑う彼女の唇から転がり出す、冗談めかした分析。それはつまらない日常の色をがらりと変える魔法みたいでーくだらなくって可笑しくて、けれどちょっぴり温かい。軽妙に二転三転する論理が楽しい、おもちゃ箱みたいな日常分析ミステリ。
局地的に話題な『赤村崎葵子』が懲りずに帰ってきちゃいました!ありとあらゆる事象を(勝手に)分析し、余人には甚だ想像もつかない驚きの(偏見含む)道筋によって(どーでもいい)結論を導く赤村崎葵子は今回も、テニスをしたり、夏祭りに行ったり…いやいや、ちゃんと分析もやってるよ!真っ当な議論を混沌のどん底に叩き落とす葵子の迷分析、その裏にある(かもしれない)秘密をキミは見破れるかな!?思いつきとほんのちょっとのサービスと隠し味のやさしさででっちあげちゃう、噛めば噛むほど味が出る日常“分析”系ストーリー、注目の続編登場!
分析部ーそれは部長たる赤村崎葵子がありとあらゆる事象を(勝手に)分析し、余人には甚だ想像もつかない驚きの(偏見含む)道筋によって(たいていはどーでもいい)結論を導く部活である。そう、彼女にかかれば結論はいつも薮の中。マトモに見える時はだいたい間違ってて、明らかに間違ってるように見える時は意外と…やっぱり間違ってる?無駄にこんがらがった分析の先にかの美少女が導く驚愕と脱力の結論を、キミは把握できるか!?っていうかむしろ許せるのかコレ!?ひらめきと口から出任せと、ほんのちょっとのサービスででっちあげちゃう新感覚日常分析系ストーリー。
復活の天然空手少女・雅野京歌と共に、ついに始動した花空木高校女子空手部。練習場所がない彼女たちに助け船を出したのは、やる気ゼロのお笑い卓球部だった。だがそこには、空手部陥落のための恐るべき(?)陰謀が…!?一方、部内も問題が山積み。昇段試験を控え、名参謀かつ虚弱少女な鶴来咲来の練習をめぐり喧々諤々。昔の仲間による咲来の引き抜き工作まで始まりーどうなる空手部!?「-私は、一緒に頑張りたいと思うよ。咲来。私は、咲来の信頼に足り得るかな?」。
空手系暴力女子だった過去を遠い彼方に葬り去り、夢にまで見た文化系女子ポジションを獲得すべく日々奮闘中の女子高生・雅野京歌。しかしそれなのに、京歌は何の因果かド素人ばかりの空手部の創部に付き合わされてしまうことになって…。やる気はあるけど軟弱な部長にカラオケ要員系元気ガール、心優しきヤンキー娘に果ては名参謀として鳴らした病弱軍人娘まで!?個性豊かすぎる仲間に囲まれた京歌はあくまでも文化系女子への道を歩むのか、それともー。