著者 : 吉岡平
“名探偵養成学園”にて始まった、奇妙な学園生活。だが、落ち着く間もなく第1の、そして第2第3の事件が起こる…!次々と、まるでドミノのように、連鎖していく様々な人物の思惑と事件。翻弄されるばかりだったすみれも覚悟を決め、気丈に事件の、そして学園の謎に迫りはじめる!吉岡平の異色学園ミステリー、第2弾。巻末には1巻に引き続き、あの連作短編その2「暗殺者のヒモ」を特別収録。
『極力身辺を整理され、当学より派遣の使者をお待ち下さい』天涯孤独の少女、すみれに届いたのは、不穏な言葉で結ばれた“入学許可証”だった。有無を言わさず放り込まれたそこは、多種多才な生徒達が集う、奇妙な学舎だった。傲岸不遜な“教授”、姿の見えない上級生達、不可思議に囁かれる理事長“シャルロット・ホームズ”の名前ー。そして第一の事件が起こる!!“弱肉強食”の学園ミステリー開幕!!巻末にはあの短編「T・レックスの瞳」を特別収録。
レオファント部隊の襲撃によりバラバラになってしまった一行。瀕死の重傷のティト、宿敵クリューソスと手を組んだマシウス、サワディール王女の下へと向かうガイウス。次第に明らかになる様々な真実ー。地球が惑星マグレヴに下した非情なる決断。そして、己の出生の秘密を知る女性と出会い、この星の先を託されたガイウス。皆を救いたいと願うティト。それぞれの想いを抱え、迫りくる敵・ラアルゴンと戦う彼らの運命は!?ドラマチックファンタジー完結編。
独裁者マクシミリアヌスの元から再び逃げ出した、ガイウス、マシウス、そしてアグリッピナら一行。彼らが船で不時着したのは、無人の浮遊島だった。なんと、その島が向かう先はー都市と別の文明退化を遂げたシクワット人の大地だという。さらに、生死を問わぬ追撃の命を受けた金銀兄弟、別命を帯びたトラヤヌスまでもが、当地に結集する。そして、ついに記憶を取り戻すティトー。複雑な運命がひとつの真実に向かい動き始める!好評第2弾。
銀河の中央から遙か遠く、見捨てられた惑星マグレヴでは、『統制派』と『回帰派』に分かれ人々が闘っていた。生き残りをかけた動乱の中、闘技場で三人の若者と一人の少女が出会うー。元貴族で闘奴のマシウス、捨て子で回帰派の若きリーダー・ガイウス、記憶喪失の少年・ティト、聖母候補のアグリッピナ。数奇な運命の星の元に集いし彼らは、果たしてこの惑星の衰勢を止める救世主となるのか?息をもつかせぬドラマチックストーリーが今、幕を明ける。
父親の再婚話が持ち上がり、急遽帰国することとなった香織は、それを自分の見合いのためだと偽って、まんまと柳佑を同行させることに成功する-あなたを両親に紹介したいから、と。レイノルズを供につけ、機上の人となった二人は、機内の日本語新聞でアナザー柳佑をモデルにした小説を、新進の直木賞作家が構想中という記事を見つける。しかも、この作家は香織の義理の兄だった!?膨大な註釈に著者が真っ白に燃え尽きたウンチク小説三部作、完結。
ブラック・セラフィムとの戦闘は惑星連合軍の勝利に終わり、銀河に再び平和が訪れた。だが、勝利と引き替えにカツヤは最愛の人を失い、心に大きな痛手を負ってしまった。一方エドは無事マチコと暮らしはじめる。事故の後遺症で眠り続けるマチコと…。そんな最中ブラック・セラフィムの残党が宇宙船ジャックを仕掛け、700人の人質をとる事件を起こした。そこに復活したカツヤ登場!なんと宿敵キム・タークを説得役に連れて事件現場へと駆けつけたのだ。カツヤの奇想天外な活躍が始まった!人気シリーズ第五弾!完結編。
カシャフ川に巣喰う、恐るべき竜-アジ・ダッハークを殪すため、南へ旅する辰治たち。そんな一行の命綱ともいうべき駱駝が、何者かによって襲われた。敵の正体は、砂漠に棲む醜怪な化け蟹。苦戦の末、辛くもこの蟹を撃退した辰治たちだったが、そんな彼らを次々と新たなる敵が待ち受ける。果たして、屠竜の剣を持たない辰治に勝算はあるのか-。白熱のシリーズ第4弾。
西海竜王敖閏が持つ珠には、どんな生き物でも人間にする力があるという。その珠で白麗を人間にしようと辰治たちは、西海竜王の竜宮目指して旅をしていた。そんな彼らがシルクロードの途中で立ち寄ったのは、何者かによって全滅させられていた泉の村。残された足跡と、唯一の生き残りであるギエンヌ公国の公子ジョルジュの話から分かったのは、襲撃者が怪物ということだけだった。
竜を殪す。その大いなる野望を胸に摩羯羅の船で南海に乗り出した辰治のもとに、梁山泊の英傑の子孫たちが次々と結集した。快く屠竜の剣を辰治に託した李海や花雄をはじめ、妖術師・公孫謙や女郎蜘蛛芙蓉など、その顔触れはきわめて多彩である。その中には新たに仲間に加わった白麗という謎の美少女の姿もあった。周囲の期待を一身に受けて、辰治は東海竜王の棲む蓬莱島に突き進む。
竜珠を手にしたものが、帝位につく-。紅巾の乱で大揺れの元の末期、中国大陸ではひとつの伝説が甦り、次代の帝位を狙う群雄たちはこぞって屠竜の剣と、それをよく遣う人とを求めていた。紅巾賊の首領・朱元璋の命で竜珠入手の任についた水軍提督・李海は、自分と刃を交えた倭寇の少年、辰治に強く魅かれるものを感じていた。伝説にいう竜を殪す倭人とは、この少年ではないかと。