著者 : 品森晶
祈る神の名を知らず、願う心の形も見えず、それでも月は夜空に昇る。(1)祈る神の名を知らず、願う心の形も見えず、それでも月は夜空に昇る。(1)
世界を滅ぼす邪神の眷属への対抗手段である“遺物”。それを扱う才能を持たぬ“亜人”を純血人類たる“貴族”が従属させ、確固たる身分制度が敷かれた時代。そんな千年後の世界に蘇った勇者・セロトは、人類の衰退ぶりに愕然としつつも、とある問題の解決のため、貴族の身分を得て、全ての叡智が眠るという“学院”に通い始める。しかし、入学時の検査で遺物適正が最低ランクと判明。劣等貴族と侮られることになるが、実技で実力の片鱗を見せていき…?これは悪夢のような世界と、苦痛に満ちた虚構、そして闇を裂く微かな希望についての物語。『幻想再帰のアリュージョニスト』の著者が贈る純血のハイ・ファンタジー。
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