著者 : 囲恭之介
かつて異世界“ニッポン”より訪れし勇者が闇の軍勢を退け、七王国を救い賜うた世界。今、再び闇が蠢き出したと噂される中、世界各地では新たなる勇者を自称する、「オレ勇者詐欺」が横行しているという……。 「どうしても、あなたに鑑定していただきたい品があるの! 勇者様の伝説に誰よりもお詳しいと聞いています」 有能な鑑定士でありながらも根無し草の旅を続けていたダウトに持ち込まれた依頼は、「勇者の真偽を鑑定してほしい」というもの。神官見習いの少女ノーリーンが言うには、“ニッポン”から来た勇者である証拠を持つ冒険者が教団を強請っているのだという。 巷を騒がす勇者の正体は本物? それとも詐欺師? 虚実を暴く異色のファンタジーコメディ。
SF好きでファンタジーが嫌いな高校一年生・寒原兵悟が、サービス終了したはずのアーケードロボットゲームでアクセスした先はいわゆるひとつのファンタジー世界!? 兵悟の前に現れたのは亜麻色の髪をした巫女・ピュティをはじめとするエルフ族と、彼らを脅かすリリパット族。エルフたちが信奉する唯一神デウス・エクスマキナになりすましたロボットを駆り、兵悟はファンタジー世界で無双する一方、嫌いなはずのファンタジーの住人であるピュティに次第に惹かれていきーー? 一人の高校生がファンタジー世界を救う異世界ファンタジーが登場!
異端審問官の少女は真実のために戦う! 予測不能のゴシック・ミステリー! 功績が認められ、評議会テン・コミュニオンのメンバーに抜擢されたベルだったが、街では新たな難事件ーー異端審問官ばかりを狙った謎の人体発火現象が勃発する。 「こんばんは、プリンセス」 ベルの秘密を知る少女、サラ。 「混血種(キマエラ)も存在するかもしれないね」 ヒントを提示する目的不明のナレシュ。 「なぜ清めの火を恐れない?」 何かを知っている、枢機卿トリスタン。 やがて見えてくるのは、文字どおり解決へのキーとなる《煉獄の鍵》。すべての謎を解き明かした先にある真実とは!?
あらゆる傷と病いから人を守る不可視の盾、アイギス。その恩恵を受けて千年都市アーモロートは平和と繁栄を謳歌していた。 しかし、そこであり得るはずのない、世界の秩序を揺るがす殺人事件が起こる。アイギスを砕く者(バリアクラッカー)の存在が囁かれるなか、異端審問官のベルヘルミナは、情報屋クリカラとともに事件の謎を追う。 異端の嫌疑をかけられた少女、不老不死を望んだ古の教皇、そしてすべての鍵となる黙示録……。さまざまな手掛かりをたぐった先にある驚愕の真実とは!?