著者 : 土屋瀧
忘却の楽園II アルセノン叛逆(2)忘却の楽園II アルセノン叛逆(2)
あれから、忘却の楽園“リーン”は劇的には変わらなかった。だが、確実に変わり始めている。虚飾に満ちた理想郷で、オリヴィアはドラル王国の次期女王として、クリスは総統補佐官として。それぞれの道を歩む。猛毒を宿す少女・フローライトとの甘き触れ合いの記憶に浸りながら、アルムは未来への望みを抱いていた。そんななか、少年のもとに舞い込んだのは、父・コランの訃報…動揺する少年たちに新たなる謀略の影が迫る!ほんの一時ですら平穏に満たされることのない世界、その悪意に少年は何を思うのかー。第27回電撃小説大賞“銀賞”受賞。安寧の時を過ぎた新世界で少年と少女が至る運命の物語、第二弾。
忘却の楽園I アルセノン覚醒(1)忘却の楽園I アルセノン覚醒(1)
度重なる争いの後、地表の大部分を海洋が覆った世界。滅びへと向かう人類を制御するために、武器、科学、信仰まで、あらゆる争いの火種が管理・秘匿された忘却の楽園“リーン”。しかし争いが生んだ汚染物質は不治の病“旧世界病”として、いまも人々を蝕み続けていた。ある日、最高統治府からの命を受けた少年・アルムが管理者となったのは、その身に汚染物質を宿す“アルセノン”の少女・フローライト。不器用ながらも少しずつ心を通わせてゆくなかで、アルムは彼女が“旧世界病”治療のための生贄として軟禁されていたこと、そして自分と彼女のあいだにある秘密を知りー安寧の時を過ぎた新世界で、猛毒を抱えた少女と記憶を封じた少年が至る、残酷で美しい、運命の物語。
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