著者 : 坂合奏
戴冠式を終えロニーノ王国の王妃となったジョジュは、エミリオンに旅行に誘われる。 初めての遠出で距離が縮まり、美しい湖畔で甘い時間を過ごした二人。 だが国境付近で祖国ドルマンの貧しい民を見かけ、ジョジュは心を痛める。 エミリオンを支えロニーノを豊かにしたいと改めて決意したジョジュは、城に戻り貧しい地区への学校の設立に着手する。 しかし妨害が発生。 犯罪の隠れ蓑であった地区への手出しを嫌う勢力によるものだ。 しかも彼らと結託し、計画の中止と王家の失脚をもくろむ内通者が城内にいるようでーー。 ○ジョジュ ドルマン王国第一王女。 将来女王となるべく学んできた。 王位継承権を奪われ絶望していたが、エミリオンと過ごすうちに気力を取り戻していく。 ○エミリオン 前国王夫妻が事故死したため、若くしてロニーノの国王となった。 大国と渡り合う力をつけるために改革を推し進めており、「冷酷無慈悲」と恐れられている。 第一章 白夜の新婚旅行 第二章 夏至祭アトラ 第三章 ロンス湖の悪夢 第四章 蜂の紋章 第五章 支援パーティー 第六章 手紙の謎 第七章 オムニス 第八章 墓前の誓い 第九章 ロックデリット鉱山 第十章 六年前の裏切り者 第十一章 開校式 あとがき
大国ドルマンの第一王女ジョジュは王位継承争いに敗れ、継母殺しを企てた悪女と汚名を着せられてしまう。さらに国を追放され、辺境の小国ロニーノへ嫁ぐことに。失意のジョジュを迎えたのは冷酷無慈悲と噂のエミリオン王だった。 「愛を求めるな」と言ったエミリオンだが、敵ばかりの祖国とは違いジョジュを公正に扱ってくれた。ジョジュは生来の聡明さを取り戻し、若き王に反発する者の陰謀が渦巻く王宮で味方を増やしていく。凛とした姿は頑ななエミリオンを変え、二人は次第に心を通わせるが、元王妃候補の令嬢が現れーー。 ==人物紹介== ○ジョジュ ドルマン王国第一王女。 将来女王となるべく学んできた。 王位継承権を奪われ絶望していたが、エミリオンと過ごすうちに気力を取り戻していく。 ○エミリオン 前国王夫妻が事故死したため、若くしてロニーノの国王となった。 大国と渡り合う力をつけるために改革を推し進めており、「冷酷無慈悲」と恐れられている。 第一章 全てから裏切られた王女 第二章 愛のない結婚式 第三章 真夜中の襲来 第四章 不必要な資金 第五章 中心都市プルペの視察 第六章 あきらめられない女 第七章 離宮テオフィロス 第八章 月夜の舞踏会 第九章 犬ぞりレース 第十章 氷城の裁判 第十一章 戴冠式