著者 : 城崎
悩みや不満といった少女の心の闇が具現化した不思議な現象『求愛性少女症候群』。周りからの視線や恋の悩み、気持ちの浮き沈みの大きいナナはまたもや症状に悩まされていた。しかし、推し活をすすめられて男装執事喫茶にハマると…。「アタシの推し、マジで素敵だから!ほら、一緒に写真も撮ってくれる!」昨日までの悩みなどさっぱり忘れて調子を取り戻したナナは、ルルやエリムも連れてお店に行くことに。しかし三人はそこで意外な人に出会い…。「ベノム」「ダーリンダンス」「失敗作少女」。大人気楽曲をキャラクター化した、悩める少女たちの青春ストーリー第四幕開演!
「何か特別な才能が、一つでもあればいいのに……」 リリカは自分が「レットウセイ」だと思い悩んでいた。 勉強も運動も得意ではなく、学園ではいつも一歩引いたところから周りを見てうらやんでいた。 何かを変えようとクラス委員に立候補すると、優等生なルルカが助けてくれることに。 いつも自分を気にかけてくれるルルカとは次第に親密な関係になっていく。 しかしある日、魔法少女という「特別」な力を手に入れたことで二人の関係は大きく動き出してーー。 大人気ゲーム「#コンパス 戦闘摂理解析システム」で大活躍のリリカとルルカの学園での姿にスポットをあてたスピンオフが登場!
心に闇を抱える少女にあらわれる不思議な現象『求愛性少女症候群』。ナナやエリムの頑張りを見て、自分の症状とも正面から向き合い出したルル。しかし解決策は見つからず、裏アカで愚痴る日々でー。「求愛性少女症候群なんてなくなってしまえばいいのに」そんな他愛もないことを願ってみたルル。朝起きたら、腕に傷があり、スマホには話したこともないクラスメイトから大量のメッセージがきていた。よく分からない状況に焦るも、症候群は治まっていて…。「ベノム」「ダーリンダンス」「失敗作少女」。大人気楽曲をキャラクター化した、悩める少女たちの青春ストーリー第三幕開演!
不満を抱える少女にあらわれる不思議な現象『求愛性少女症候群』。症状解決の糸口をつかんだナナ、エリムと異なり、どうすれば良いのか悩みのループに陥ってしまったルル。二人が自分とはかけ離れた存在になってしまったと感じー。「私、何か変われているのかな?もう、どうすればいいか分かんないよ。やる気も出ないし学校に行くのも、なんだか嫌だなぁ…」そんな行き詰った状況でルルのとった行動とは…?「ベノム」「ダーリンダンス」「失敗作少女」。大人気楽曲をキャラクター化した、悩める少女たちの青春ストーリー第二幕開演!
なんとなく友人と顔を会わせるのがしんどくて、なんとなく教室に居にくい。そんなのよくあるのことのはず。でもそれは、私にとって大きな問題になった。だってあんなにおかしな出来事に、思い悩んだのだから…。『求愛性少女症候群』。不満を抱える十代の女の子には、まるで怪異のような不思議な現象が突然病のようにあらわれるという。そんなのくだらない噂話だと思っていた。でも、満たされない日々を過ごす私たちに、それは現実のものとなりー。「ベノム」「ダーリンダンス」「失敗作少女」。大人気楽曲をキャラクター化した、悩める少女たちの不思議な青春ストーリー開幕!
「能力を阻害できる人間が、その能力を持った人間とキスをする」それが周囲の思考が聞こえてしまう私・如月那緒の煩わしい力を解決する方法だそうです。しかしこの方法も完璧ではなく、キスした相手の思考だけは聞こえるままらしく…。つまり北斗さんが私にキスしてくれれば、私は雑音から解放され、二人の関係も特別なまま。しかも北斗さんは合法的に私にキスが出来る。まったくもって何の問題もないですね。だというのに、北斗さんときたら「他の方法を探そう」とヘタレなことを。ここは告白して、そっとキスする場面だと思うのですが!早く告白してずっと隣にいてくださいね?
同じクラスになった如月は、『他人の思考が読めてしまう』らしい。この『読めてしまう』と『読める』の差は大きく、自分の意思にかかわらず常に他人の考えていることが聞こえてくるのには、彼女もうんざりしているという。まあだからといって同情はするが、俺に出来ることなんてない。そう思っていたんだが…。どうやら俺の隣にいると、彼女の力は俺だけに限定されて、静かで落ち着くらしい。だからって、距離感おかしくないか!?いやべつに、俺は美少がそばにいるからって、ドキドキなんかしていないから!!-そう、今日もまた俺は彼女に思考を読まれている。