著者 : 堀口悠紀子
アルテアが異界化して一日。そのわずか一日で、五つの命が失われたーー。 六年一組を二分した、ユウマたち一階組と、灰崎たち四階組の激闘は、ユウマたちの辛勝で幕を閉じた。だが息をつく間もなく、さらなる緊急事態が勃発する。これまで行動を共にしてきたもう一人の魔物使い、木佐貫が牙を剥いたのだ。 木佐貫によりクラスメイトが次々と捕獲されていく中、無力感に苛まれるコンケンに、何者かが囁きかける。 「小僧、お前は強くなりたいか。--ならば、血を捧げよ」 絶体絶命の窮地の中、新たな悪魔が覚醒するーー!
《複合現実》という名の牢獄と化した、アルテアに閉じ込められてしまった、雪花小学校6年1組。 ユウマたちはこの世界の脱出のためクラス全員で協力する体制を築こうとするも、予期せぬ裏切り者の襲撃により仲間たちが次々と石化してしまう。 「どうしてだよ…………二木!!」 目的のわからない襲撃。信頼していた者の裏切り。新たに判明した【DemonizeRatio】--悪魔化レシオの存在。そして妹のサワに続く、愛莉亜の悪魔化。 まだ幼き彼らは、生き残るために悪魔との共生ーーあるいは依存を深めていく。その意味と代償を知らずに。
VRMMORPG《アクチュアル・マジック》 に参加した雪花小学校6年1組は、気づけば《複合現実》--デスゲームと化した現実世界の中にいた。 混乱するユウマたちを幾多の危機が襲う。モンスターと化したクラスメイト、絶望的なまでに強大な巨人の襲撃ーー。 その窮地を救った存在は、 「初めまして、お兄ちゃん」 妹のサワに憑依し、ヴァラクを名乗る《悪魔》だった。その導きに従い、ユウマたちは幼馴染のナギを助けるべく、彼女がいる《アクチュアル・マジック》へ再び旅立つ。そこでは思わぬ出会いが彼らを待ち受けていた……。
「お兄ちゃん、ここは現実だよ!」 雪花小学校6年1組の芦原佑馬は、VRMMORPG《アクチュアル・マジック》のプレイ中、ゲームと現実が融合した《新世界》に足を踏み入れる。 事態が飲み込めず混乱する佑馬の前に現れたのは、クラス一の美少女・綿巻すみかだった。だが彼女の容姿は悲劇的なほどに変貌していた。それはゲームの『モンスター』としか思えないもので……。 「--これはゲームであって、そして現実だ」 VR(仮想現実)、AR(拡張現実)に続く、川原礫最新作の舞台は、MR(複合現実)&デスゲーム!