著者 : 夏目レモン
聖女と悪魔の終身契約聖女と悪魔の終身契約
当代随一の退魔師《聖女》エマには秘密がある。それは、魔を祓う身でありながら、強力な魔物・クロエと「契約」していること。 幼い頃魔物に襲われたエマは、クロエを召喚し生き延びた。以来、自分を「姫さま」と呼んで嬉々として世話を焼くクロエと、いびつな主従関係を築いてきた。孤独なエマにとって、クロエの重く深い愛は、時に魅惑的な毒のようだ。 人々を襲う黒い魔獣、死を呼ぶ葬送のワルツ、母の腹に宿ったまま生まれない赤子。エマは今日もクロエを従えて退魔に向かうーー消えた妹を捜し求めて。 ==登場人物== エマ 《聖女》と名高い、当代随一の退魔師。 クロエと「契約」し、その力を使って魔を祓っている。 「いつも言っているけど、余計なことは何もするな」 ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ クロエ 千年を生きる高位の魔物。 エマを溺愛し、身の回りの世話を焼いている。 「憎らしくてとってもかわいい僕の姫さま」 序章 一章 聖女の来訪とリルカの魔獣 二章 聖女の休日と死の楽譜 三章 聖女の嘘と王妃の鏡 終章
鳴かぬ緋鳥の恋唄鳴かぬ緋鳥の恋唄
戦国の折、ある島に一人の少女が流れ着く。声と記憶を失った彼女は島の頭領・千早に「ひな」と名付けられ暫し島で暮らすことに。余所者を警戒する千早に対し、ひなは迷惑をかけまいと掃除や料理に励むも失敗ばかり。けれど、唯一得意だった縫物の才が島の人達に認められ、少しずつ自立していく。そんな直向きなひなの気心は次第に千早にも変化を与え、ひなも時折垣間見る彼の優しさに心惹かれていった。だが、彼女の出自には重大な秘密があって…?すべてを失った少女が、本当の居場所を見つける戦国恋物語。
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