著者 : 天城しの
一緒に過ごした時間が、俺たちを“家族”にしていく。 毎日会社と自宅を往復するだけの日々を送る堀越京也。 そんなある日、京也が高校時代に好意を寄せていた水瀬彩奈が義娘の愛莉と一緒に隣に引っ越してくる。 十年ぶりの再会に少し戸惑いつつも、彩奈が愛莉を引き取った理由、そして誰にも頼らず生きてきたことを知った京也は、彼女を放っておけず自然と彼女たちに関わるようになる。 ぎこちなくも温かな時間を重ねるうち、三人はまるで家族のようになるのだが、彩奈から「もう、君には頼れない」と距離を置かれてしまい……。 これは好き同士だった二人が“家族”になる物語。
独身会社員の俺・新木吾朗は、清純派アイドル・桃花愛未の大ファンだ。 彼女の熱愛疑惑の相手になって、グループを離れた“山元美依奈”としての再起に関わることになってーーそして今、恋人になった。 相手は多忙な芸能人。なかなか会えない日が続くけど、空き時間の家デートやドライブは大切な時間で。 意外と嫉妬深くて負けず嫌いなところも俺だけが知る素顔だ。 そんな幸せを実感する一方……「桃花愛未、いや、山元美依奈さんとどういうご関係なんですか」 偶然知り合った美依奈の後輩アイドル・村雨華から、核心を突く問いを投げかけられ!? 恋と芸能の狭間で揺れるふたりの行く末はーー?
☆★第7回カクヨムWeb小説コンテスト ラブコメ部門《特別賞》★☆ 独身会社員の俺・新木吾朗は、清純派アイドル・桃花愛未の大ファンだ。 ある日、彼女の“熱愛疑惑”が報じられーーショックのあまり会社を休んだ。 週刊誌には、コンビニ前で彼女が男の手を握っているかのような写真。 「……これ、俺じゃね?」 そこには以前財布を拾ってあげた女の子と自分が写っていて!? さらに『疑惑についてお話したいことがあります』SNSに届いた怪しいメッセージ……俺を呼び出したのは、渦中の桃ちゃん本人! グループを脱退すると言う彼女に、それでも応援し続けると宣言した俺が、 「特等席から、私を見守ってくれますか?」 推しの日常と、再起の道に寄り添うことになるなんて。