著者 : 安井健太郎
「稀人は神だ。しかし、よくない神だ。お帰り願おうーそれが、神逐さ」その日、政府転覆をもくろむ由井正雪の企てが現実のものとなった。大火に包まれた穢土には禍津神があふれ、そして割れた空からは護国の稀人が襲来。禍津神を狩る「神狩」を生業とする征十郎は、これを殲滅せんと己に秘められた絶大なる力を開放するー。そしてかの弓の名手・与一、稀代の陰陽師・土御門各務とともに戦い続ける征十郎の前に、正雪が現れるのであった…。「八百万もいるんだ、ひとりぐらい増えたって誰も困らないだろうよ」安井健太郎が綴る新伝奇バトルファンタジー。第1巻後編。
「禍津神」-それは人の怨念や未練を喰らい成長する悪神。古に生まれ出でたそれは、泰平の世となれども、未だ人々の脅威として存在し続けていた。そんな禍津神を狩る「神狩」を生業とする征十郎は、ある戦いの折ひとりの女性・フィーアと出会うことになる。だが、その時まだ彼は知らなかった。この出会いが、世にふたたび乱世を招く呼び水となることにー。そう、この時代は「江戸」。しかして魑魅魍魎が蠢き、人智を超えた「魔術」が、叡智を重ねた「科学」が浸透する偽りの「穢土」なり。正しき歴史を、文明を取り戻すため、数多の偉人による絶戦が始まる。
「“変異”したあたしたちを、人々は“闇の種族”と呼んだんだよ」カイル、アーネストとともに“闇の種族”が集結する王都ソフィアへ帰還した我が相棒のもとにシュタール、そしてアングルボザが現れた。アングルボザは語る。“闇の種族”の目的は、王都の地下に眠る航宙船に乗り、生まれ故郷ー地球へ帰ること。“闇の種族”の起源は、ただの地球の人間であることをー。だが、それが事実であろうとなかろうと関係ない。私はラグナロク。リロイが握りしめる剣であり、“闇の種族”を滅ぼすための兵器、なのだから。時代を超えて再構築された、バトルファンタジーの金字塔。第4幕。
是なるは最強。侵しがたき“絶対領域”-- ヴァナード王国へ訪れて早々、“闇の種族(ダーク・ワン)”アングルボザ、ソール、マーニ、そして異貌の男であるトゥーゲントと邂逅した我が相棒リロイ。 さらに、再会した女王フレイヤからある厄介事を依頼され、カイルという男とともに、とある教会へ赴くことになるのだが、そこにはランディ・ゴルトなるヴァルハラの刺客までもが控えていた。 本当に、どこまでこの男(リロイ)は災難に巻き込まれるのか……。 ーーこんなときだが、そろそろ自己紹介しておこう。 私はラグナロク。 リロイが手にしているひと振りの剣。 それが私だ。 時代を超えて再構築された、バトルファンタジーの金字塔。第3幕。
我が相棒リロイ・シュヴァルツァーとカルテイルとの戦いの中、突如現れたのは“殺戮の淑女”レディ・メーヴェと“闇の種族”アシュガン。そしてアシュガンによって、カルテイルは何処かへと連れ去られてしまうのだった。その奪還を依頼された相棒は、行動を開始する。その身にナノマシンを宿すテュール・ヴァイスや、人ならざる存在でありながら、人を模倣する者たちとともに…。-そういえば私も人の姿をとる者のひとりであった。名はラグナロク。リロイが振るうひと振りの剣。それが私だ。時代を超えて再構築された、バトルファンタジーの金字塔。第2幕。
人ならざる怪物“闇の種族”が跋扈する世界。私とともに旅をするリロイ・シュヴァルツァーは、傭兵として各地を放浪していた。そんな相棒にある時舞い込んできた依頼。一見容易な依頼のように思えたそれは、リロイを亡き者にしようとするための罠であった。さまざまな暗殺者、エージェント、そして“闇の種族”が相棒に襲いかかり、私もその面倒な災難に巻き込まれることになる。-そういえば自己紹介がまだだったな。私の名はラグナロク。リロイが携えているひと振りの剣、それが私だ。時代を超えて再構築された、バトルファンタジーの金字塔。第1幕。
紫堂家の分家・天華規那と鈷条茉莉花を狙って襲ってきた“犬神一来”から匿まうため、縁は両親の協力を仰ぐ。互いの心臓を掴み合うような戦い、それは誰もが無事ではすまないほどの近代兵器と忍術の近接戦闘であった。縁は瞳に宿した“ブロード”の力を使い、一来たちを追い詰めていくが、一来の下には人か獣か妖しい種族たちが集まりつつあった…。奴らは『黒い霧の向こうから来た“闇の種族”』。昔馴染みのエリオットが兇弾に倒れ、最強の変異傭兵エスメラルダも一来の攻撃に左足を失う。また時を同じくして同僚レベッカの“変異”が始まろうとしていた…。最後の刻を前に、紫堂縁、最後の忍術が轟き渡る!!
ノエルとの戦いによって、右腕と右眼を失った縁の前に謎の武装集団が襲いかかってきた。アサルトライフルと機関銃で武装した男たちは、喫茶カープールを吹き飛ばし、やがて姿を消した。警察の事情聴取を終えた縁の前に、二人の少女が姿を現す。「あなたのご両親に会いに来たの」彼女たちは紫堂家の分家・天華規那と鈷条茉莉花。“犬神一来”から匿って欲しい、と。かつて紫堂家に仇をなし、縁の妹を殺したその男の名を、縁は忘れたことがなかった。世界中のネットワークにつながる最強の義眼を手にした縁は、一来への復讐に燃え盛るが、それは同時に自らの系譜と向き合うことでもあった…。
突如現れた赤い女によって、友はみんな殺された。しかもそれは親友ノエルと魔術結社“セフィロト”によるものだった。一体何故!?疑問と憤怒をぬぐえないまま命からがら逃亡した縁は、友の寂しそうな笑顔を知らなかった…。そして時は流れ、魔術結社“セフィロト”の手先となったノエルは、すべての物質を破壊、再生できる少女アンジェラを狙って再び縁の前に姿を現す。あの赤い女を連れてー。いつ“変異”するかわからないレベッカを人質にとられ、縁は罠だと知りつつもノエルの待つ超高層ビルに向かう。忍者は友を殺せるか!?魔術と忍術が“箱船”で哀しく交錯する。
世界の半分を失った人類は人工都市“箱船”を創り上げた。その九番目の箱船で探偵業を営む忍術使い、紫堂縁の下へ1人の少女が現れる。少女の名はアンジェラ。物質を一瞬にして破壊、そして再生することが出来る彼女を狙い魔術結社“セフィロト”がその牙を剥く。縁は少女を護るため魔導士たちと死闘を繰り広げるが縁の前に現れたセフィロト屈指の魔導士は、かつて縁と苦楽を共にした親友ノエル。忍術VS.魔術。しかも相棒レベッカは「変異」を発症し、その姿が人ならざる者になりつつある。変異を防ぐには制御薬を手に入れなければならない。しかしそこに復讐に燃えるノエルが立ちはだかった!!
『トリニティ・ブラッド』『レンタルマギカ』『消閑の挑戦者』『オイレンシュピーゲル』など、人気シリーズのスペシャル短編が集結!他にも、林トモアキ『パリエルがしがしいきましょう!』、森岡浩之『いつものように爽やかな朝』など、人気作家の幻の作品も収録した超豪華ラインナップ。100号を迎えた小説誌「ザ・スニーカー」に掲載された短編を中心に、文庫未収録作品だけを厳選した、ここでしか読めない珠玉のアンソロジー登場。
「さあ…おはようの時間だ、坊や!」ダンテの声に、ネロは目覚めた。フォルトゥナの上空に屹立する、“神”の体内でー。ついにその野望を露わにした魔剣教団、そして教皇サンクトゥス。巨大な人型兵器、“神”を起動する鍵としてその体内に囚われたネロとキリエを救い出すべく、デビルハンター・ダンテは、悪魔を蹴散らしながら疾駆する!全世界を魅了した大人気ゲーム、シリーズ最新作の完全ノベライズ、第2巻登場。
城塞都市フォルトゥナ。そこで信仰される魔剣教団の若き教団騎士ネロは、ずば抜けた実力を持ちながら、その孤高の性格ゆえに周囲から疎んじられていた。任務をこなしながらも鬱屈とした日々を送っていたネロだったが、ある日教団の教皇が暗殺されるという事件が起こる。犯人は、深紅のコートに身を包んだ銀髪の男。ネロは男を追跡するがー。全世界でヒットした超人気ゲームシリーズの最新作が、待望の小説版で登場。