著者 : 安東みきえ
ゆめみの駅 遺失物係ゆめみの駅 遺失物係
越してきた田舎の町で、中学校に馴染めずにいた少女は、ひょんなことからゆめみの駅にある遺失物係にたどり着く。そこは誰かが忘れた「おはなし」が世界中から届けられ、「遺失物語台帳」に収められている不思議な場所だった。係の人から一日一話ずつ物語を読み聞かせてもらいながら、自分が失くしてしまった物語を探すのだがー。痛みを抱える人にそっと寄りそってくれる、切なくもやさしい物語。
天のシーソー天のシーソー
小学五年生のミオと妹ヒナコの毎日は、小さな驚きに満ちている。目かくし道で連れて行かれる別世界、町に住むマチンバとの攻防、転校してきた少年が抱えるほろ苦い秘密…不安と幸福、不思議と現実が隣り合わせるあわいの中で、少女たちはゆっくりと成長してゆく。一篇一篇が抱きしめたくなるような切なさとユーモアに満ちた珠玉の連作短編集。書き下ろし短編「明日への改札」を収録。
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