著者 : 宮井晴輝
世界樹北側の枝にアマネが興した小さな村・タカクス。リシェイやメルミー、そして村人たちの熱意と努力によって開拓は順調に進み、気がつけばタカクスは、誕生から八年という驚くべきスピードで村から町へと昇格する程に成長していた。その後も移住や合併によって人口は順調に増え続け、さらには熱源管理官の資格を持ったテテンの加入、治療院や教会といった施設拡充と、成長目覚ましいタカクス町。リシェイとメルミーの二人を妻に迎え入れたアマネは、気持ちを新たに超高層都市・摩天楼化を目指すーのだが、未曾有の脅威がタカクスに忍び寄り…!?異色の異世界都市開発物語、いよいよ最終章へ突入!順風満帆だったタカクスに突如降りかかる最悪の危機。この事態にアマネ市長が取った行動とは!?
摩天楼ーそれは、この世界そのものである“世界樹”を貫くように存在する、超高層化した巨大な都市である。世界樹の枝にある小さな村でひっそりと暮らしていたアマネは、前世で都市開発に携わっていた経験を活かして、いずれは自分の手で新たな摩天楼を作りたいと思っていた。建橋家資格取得試験に歴代最年少である二十歳で合格し、リシェイやメルミーといった仲間たちと一緒に建築の仕事をこなしながら、着実に夢へ近づいていくアマネ。地道ながら胸躍る努力により僅かながら資金を得た彼は、かねてより目標にしていたゼロからの村興しに着手。いよいよ摩天楼作りへの足掛かりとなる第一歩を踏み出す!待望の異世界都市開発物語第二弾♪一筋縄ではいかない村作りの行方は、はたして!?
建築デベロッパー・高楠天音は大規模な開発事業計画の話をまとめ大手柄を立てる。だが、その帰り道に何気なく自動販売機に立ち寄ったことで異物混入事件に遭遇。無情にも彼の意識は閉ざされ、そのまま短い人生に幕を下ろすこととなった。それから十五年ー。彼は天空にそびえる“世界樹”で生きるエルフとして新たな人生を送っていた。世界樹。つまりこの世界では、巨大な木の枝に作られた街や村で人々は生活していた。雲下ノ層、雲中ノ層、雲上ノ層、三層に分かれ天空へと伸びる幹。そして、その三層を貫くように高層化した複合都市“摩天楼”がこの世界にはあった。アマネは前世からの夢を抱き、自分の摩天楼を建造するため一歩を踏み出し始める。『詰みかけ転生領主の改革』の氷純が贈る、天空世界の建築物語開幕!!