著者 : 宮本りり子
高校1年の小川隆文が平安時代にワープ!名前は清原昌弘。讃岐国(香川県)で、国司さまに仕える武士である。姫君の空美姫さまは同じ16歳。僕らは兄妹のように、いつも一緒だった。が、この平和な暮らしが、信望あつい国司さまの命を狙う軍団によって破られた。しかも、敵は異形のもの。そして魔手は空美姫さまに!僕は、彼らを操る日本一の妖術使い・安倍晴明と、ついに対決する。僕は誓う。君を守るため命を賭けて闘う、と。
さおりの失恋をきっかけに、あたし・清美と恵子と有紀の仲良し四人グループのゲームは始まった。失恋の苦さを体験して、はじめてほんとの恋ができる-つまり、ふられた回数が一番多い者が優勝。期間は10ヶ月。無理だと思ったら大マチガイ。あたしは、みんなの予想どおり、ふられてふられて、ぶっちぎり。賞品のハワイ旅行は目前に!でも…失恋よりも、もっと、せつない恋が始まった。やっぱり、恋のパスポートが欲しい。
胸とお腹のあいだで両手を組んでげんこつハートを作り、神様にお願いする。「桜井くんと仲良くなれますように」。これが叶えは麻美はおばあちゃんが言うとおり、恋の超能力者。先祖代々、不美人だけに伝わるんだから、麻美はだんぜんポイント高いのに、やっぱり今日も彼は知らんぷり。3日間しか発揮できないというこの力、もしもダメなら来年まで恋はおあずけなんて。エアコンのお部屋で夢見てないで、彼と太陽の下で恋したい!
今日は中学の卒業式。すずかけの木の下にあたしと真理子と絵美、そして3人の憧れの的・昌樹くんが集合したのは、タイムカプセルを埋めるため。ずっと仲よししてたのに、昌樹くんがお父さんの転勤でアメリカへ行ってしまう。で、4人の記念というわけ。カプセルを開くのは2001年。だから思いきって告白します。「世界中で昌樹くんが一番好きです!」11年後の失恋を覚悟した精いっぱいのラブレターのはずだったのだけど…。
夏休みがもうすぐだっていうのに、あたし、まだ口に出せないの。どーしても、あこがれの平松くんと海に行きたいのに。彼はやさしい顔を見せたかと思うと翌日にはプイ。これって、一人よがりの恋のシーソー・ゲームなの?おちこむあたしと反対に、家中のみんなは、なぜかウキウキソワソワ。なんと弟は同級生に、パパは女子大生、ママはスーパーの店長さんに恋してる。タイトルには「失恋」てついてるし、やばいなあ。橋本家のひと夏の冒険。
あたし美穂、高校2年生。恐怖のバビブベボ人間。つまりね、バカ・ビン・ブス・ベンピ・ボーチョーの典型的フツー娘。そんなあたしに超能力があった。大好きなバスケ部のキャプテン早川くんから声かけられるし、試験問題予知できたり、そして宝くじが当たったり…ぜーんぶ念じるだけでOKなのよ!もしかして女の子はみーんな恋の超能力者かもね。バビブベボ娘、がんばって!!恋もテストも恐くなくなる学園ラブアフェアー!
六条裕美は、恋の超能力者。どんな恋だってお望みどおり!アコガレの小野寺くんにも超能力をハッキ!それなのに、ああ…またまた失敗、また失恋。裕美は、16歳のバースデイにこの超能力が一生のうちに6回も使えることをママから聞かされる。6回もォ…えっ、6回しか?だってもう5回も使ってしまったのよ。さあ大変!残されたチャンスはあと1回。ありったけの願いをこめて、あと1回、あと1回!