著者 : 小山真弓
「お前は私の生んだ幻だ。空疎な闇に過ぎぬ」暗黒の三位一体神、ケンノスの言葉は、凶眼の王ラグメロックを打ちのめした。月の石を集めよう。ラグメロックの決意は、魔眼のドルイドを探す旅を続けるアイーシャ一行を、死よりもつらい境遇へ追い込んでいく。月の石を守り、魔眼のドルイドの出現と〈風の城〉の再建を信じるアイーシャ。〈テーヌの予言書〉が導く先に待ち受けるものとは。
〈風の城〉-それはゾア大陸の学問や魔法学の中心だったが、ノルアン帝国に滅ぼされた。それ以来、大陸には魔性がうごめき、ノルアン帝国は、さらに近隣の国々を狙っている。〈風の城〉で修行したドルイド=聖魔法使いのアイーシャとシャナーンは、月の女神の予言にある〈風の城〉を滅ぼした凶眼の王を倒す魔眼のドルイドを探し出そうと、北方のミレシアを目指して荒野を歩いて行った…。
ゾア大陸の〈風の城〉は滅んだ。ノルアン帝国の暴虐。その炎の中で、聖魔法使い・ドルイド狩りが始まった。師のアヴェールとともに、アイーシャは脱出。ゾア始まって以来の女の聖魔法使いになるはずだったのに、なんと、逃亡の旅。月の予言書どおりに、ノルアンの凶眼の王は倒せるだろうか。戦士ラミレス、詩人シャナーンとの出会い、そしてアヴェールとの別れ。〈風の城〉再興の夢は-。
ケイゾウおじさんが外国へ行ってる留守に、突然、立原直希さんという元ミュージシャンの男の人が倒れるようにやってきた。犯罪に巻き込まれている様子。早速、野ノ宮くんとシュンちゃんに協力してもらうことにした。ところが、立原さんはエメラルドの指輪を残して姿を消してしまった。ようやく、音楽仲間だったニナさんとご主人のデザイナー・生島さんと関係があるらしいことがわかった。
幼なじみのシュンサクと再会して、大喜びのアサキ。早速、彼の姉・ミサオが出演するバレエ公演をみにいくことにした。ところが、ミサオは悪霊に…。オカルトチックミステリー。
あたし(浅紀)は、親友の百合香に恋の相談を受けた。ジェイというフランスの画家と知り合って、すっかり恋してしまった。そこで、魔法の研究をしているあたしのケイゾウおじさんに恋の魔法を教えてもらい、その力で恋を成就したいという。ところが、おじさんはあっさり拒否した。それよりも、ここに置いてある闇の天使の石像をめぐって、何か恐ろしい出来事が起こる予感がするというのだ。
大好きなロックバンドのショーンが大統領を暗殺未遂!しかも世界のビッグスター達が同じような事件をおこしているの。凶器には中世の剣、体からはエキゾチックな甘い香りを漂わせた、暗殺者はみんな美少年。美形の貧乏学者、圭三叔父さんは暗殺教団が関係してるっていうけど…。花の高校二年生、あたし高原浅紀と愛しの野ノ宮くんを巻きこんで悪霊狩りのデーモン・バスターズ出動。
五月祭のイヴ、その日は妖精の国への扉が開く日。その扉は、ショウのママのイギリスのクレイトン家の領地のどこかにあるらしい。あたし(モリカ)は今年こそ妖精王であるパパに会おうと、ショウと2人でイギリスへ行くことに決めてる。ところが、同じ高校のロック部のウィングが、プロデビューのレコーディングをロンドンのスタジオですることになった。そこで、皆で一緒にイギリスへ…。
あたし、森香。憧れの君、翔と2人で、イギリスに行くために奮戦中。蜜月旅行ってわけじゃなくて、あたしはパパを、彼は自分のルーツを探る、大事な旅なの。でも、すべては謎。なにしろ、めざすは妖精の国。英国はコーンウォールに、そこへ通じ入口があるらしい。だけど、現実は経済的、家庭的にも厳しくて、それにあたしがちょっと試した恋のまじないが思わぬ騒動を引き起こして…。