著者 : 小東のら
夜の海水浴場で、自分の内に潜む堕天使の力を暴走させてしまったリズは、神界に住む堕天使のリリスや仲間であるカインたちの命懸けの奮闘によって、正気を取り戻すことができた。「もう二度と暴走しない、そして強くなって憧れのカイン様たちと並び立つような存在になりたい!」その一心でリズは自分の中の堕天使の力をコントロールするために、過酷な修業を開始する。最強の堕天使であるリリスから指導を受け、堕天使の力と向き合っていくリズ。だがリリスは文字通り天使のように微笑みながら「地獄」のような特訓を課すのであった。「ボッ……ボエエエエエエェェェェェェッ!?
新勇者アルティナはカインと決闘したものの和解して、仲間に加わることになった。そしてリズことリーズリンデたちの学園へと編入して、新たな道を歩み始める。人見知りするアルティナは、慣れない環境に戸惑いながらも良き学友にも恵まれて、学園での生活に少しずつ馴染んでいく。一方、勇者チームでも新メンバーの歓迎会として女子会が行われ、アルティナはシルフォニアたちと親睦を深めていく。当のアルティナはカインとの恋の進展をあれこれ聞かれて困ったり照れたりするが、そんな腹を割ったぶっちゃけた話によって彼女たちの絆はどんどんと深まっていった。
王族親衛隊隊長ブライアンを撃破し、第三王女リミフィニアを無事救出したリズたち。戦いを終えた彼女たちは学園街へと帰還していた。しかし、そこに待っていたのは聖剣を携えた新しい勇者。不気味な白い仮面を着けた謎の新勇者に奇襲され、カインたちは聖剣による攻撃に苦戦を強いられる。カインは負傷しながらも何とか攻撃を退けるが、隙を突かれて新勇者にリズを誘拐されてしまう。アジトに連れ去られたリズは仮面を外した新勇者の素顔を見る。新勇者は頭に猫耳が付いた美少女であった。ディアと名乗った新勇者は宣言する。自分の持っている聖剣こそ本物であり、現勇者カインの持つ聖剣は紛い物であると。勇者は二人も要らない。自分一人で十分、と。二人の勇者の持つ二本の聖剣。伝説の中に埋もれた二本目の聖剣を携え、新勇者ディアが活動を開始する。現勇者カインと新勇者ディアの戦いが幕を開けようとしていた。
元魔王家との同盟を成立させたリーズンデたち。その魔王家との交渉のため、シルフォニアの国・バッヘルガルン王家から王子と王女が派遣されることに。第一王子のアンゼルと第三王女のリミフィニアが代表となって元魔王家と交流を深めていた。しかし、その中で驚くべき事実が明らかに。勇者カインの幼馴染であり、元魔王軍大隊長であったヴォルフとリミフィニア王女は三年前に出会っていたというのだ。敵国に捕まってしまったリミフィニアはヴォルフに救出されたことがきっかけで、心を奪われていた。リズたちはリミフィニアの恋の応援をできるのか。魔族と人の交流は上手くいくのか。 リミフィニア王女の恋の包囲戦が、今始まる。
フォルスト国立学園に通う少女リーズリンデは、清楚で純真な美少女。しかしその正体は色欲の淫魔の先祖返りである、ド変態のサキュバスだった。魔族との戦いで、サキュバスとしての記憶と力を失っていたリーズリンデは、勇者カインとの再会によって再び目覚めだした淫魔の本能に葛藤し、己のエッチな衝動と戦う日々を過ごしていた。無意識にカインの服の匂いを嗅いでいたり、何故か鞭の扱いが体に染みついていたり……。「私は変態なんかじゃないんです……!」リーズリンデの受難は今日も続いていく。
ある学園にリズという少女がいた。リズは成績優秀で品行方正、心優しく、誰もが憧れ尊敬する人物だった。ある日、リズが通う学園に、魔王軍との戦いで負った傷を癒やすために勇者一行が編入することになった。出迎えたリズは勇者に思わず見とれてしまい、気がつくとこう言っていた。「パンツくださいっ……!」リズにはとある秘密があった。彼女はかつて、勇者の仲間の一人だったのだ。しかし、強大な敵と戦った際に記憶も力も失ってしまい、何もかも忘れて普通の少女として学園生活を送っていた。リズの失った力ーーそれは、色欲の淫魔サキュバスの力だった。自分がサキュバスであることを忘れて清楚な少女になった彼女は、己のエッチで変態な衝動に葛藤する。「違います! 私はエッチな子じゃありませんっ!」サキュバス少女が繰り広げる大波乱が今、幕を開ける!
それは、現代から400年ほど前の話。人里離れた鬱蒼とした森の中に、魔術師と呼ばれる人達が暮らしていた。彼らは信頼できる近くの村に魔術の恩恵を授け、その対価として作物などを貰い、助け合って生きていた。そこで暮らす魔女の中に、アオイとイリアスという二人の少女がいる。アオイは占いによって未来の天候を読み、イリアスは歌と舞いで作物に祝福をかけることが仕事。二人は親友同士、森のなかで穏やかに暮らしていたのだが、ある日、魔女狩りの手がすぐそこまで迫っているという話を聞きーー。
ティフィーはコスタスとソフィの娘、初等部6年生。彼女にはユキとカスミという親友がいた。ユキは互いの両親が中等部時代からの友人同志、カスミは初等部の低学年からの同級生。三人は変わり者の友達同士、和気あいあいと学校生活を過ごしていた。そしてティフィーにはライバルがいた。同じピアノ教室に通うトゥーリという少女。彼女は数々のピアノコンクールで優勝している天才で努力家、ピアノ教室の優等生であった。2人は切磋琢磨し合う、よきライバル関係であった。しかしある日、ティフィーは祖母からピアノを辞めるように言われてしまう……。
アーニャは成績はトップクラスで学校中の憧れの的であり、将来有望な少女である。しかし彼女にはどうしても敵わないライバルがいた。幼馴染のジーク。彼とアーニャは7歳の学習塾からの付き合いだった。冬の寒い日に入塾してきたジークをアーニャは冷たくあしらうが、テストで自分より良い点数を取られ、悔しがって大声をあげる。それからというもの、アーニャはジークに何度も勝負を挑むようになる。待ち伏せをしたり、追い回したり、睨んだり、からかったり、宣戦布告したり。そうやって彼女と彼は長い時間を一緒に過ごす様になるのだが……。