著者 : 小松エメル
時は明治。強面で無愛想な若商人と百鬼夜行から落ちてきた可愛い小鬼が営む浅草の古道具屋では、今日も一風変わった事件が巻き起こるー。優れた付喪神を決める五番勝負に、店に持ち込まれた生きている箱庭の正体、さらに品川の港には謎のあやかしが出没?累計30万部突破の大人気シリーズ初の読み切り短編集!
永遠の命を授ける謎の妖怪アマビエが、再び江戸に出没したー古道具屋「荻の屋」の主・喜蔵と妖怪相談処を営む小春は、河童の棟梁・弥々子の頼みで、アマビエの鱗を探すことに。その帰り道、喜蔵は想いを寄せる綾子が、見知らぬ男といる場に出くわし動揺する。それぞれの想いが交錯する中、喜蔵と小春は大きな決断を下すことにー。明治人情妖怪譚シリーズ第二部、感動と感涙の完結編!
妖怪をも恐れさせる閻魔顔の若商人・喜蔵の営む古道具屋「荻の屋」で、小鬼の小春が妖怪相談処を開いてから早ふた月。近ごろよく家をあける妹の深雪が恋をしているらしいと聞き、喜蔵は気が気ではない。そこに現れたのは、小春の宿敵で、深雪とある「契約」を交わした裏山の天狗だった。天下一の天狗を決める争いに巻き込まれた荻の屋の面々の運命や、いかに?大人気の明治人情妖怪譚!
「一年前のお約束の品を受け取りに参ります」-強面の古道具屋の主・喜蔵の元に、奇妙な手紙が舞い込んだ。喜蔵の脳裏に、不思議な老女と交わした約束が蘇る。そんな折「縄張りの視察だ」とうそぶく小春が再びあちらの世からやって来た。どうやら永遠の命を授けるという「アマビエ」なる妖怪に関わる事件が起きているようなのだが…。『この時代小説がすごい!文庫書き下ろし版2012』(宝島社)第二位に選ばれた明治人情妖怪譚シリーズ第四弾。
閻魔顔の若商人・喜蔵が営む古道具屋「荻の屋」に、見合い話が持ち込まれた。相手は両親を亡くしたばかりの由緒ある家の跡継ぎ。この縁談、果たして妹の深雪のためになるのか。思い悩む最中、喜蔵はなぜか妖怪たちに襲われる。危機を救ってくれたのは鬼の小春だったが、どうも様子がおかしくてー。喜蔵の初恋も明らかに?ますます目が離せない明治人情妖怪譚シリーズ第五弾!
閻魔顔の若商人・喜蔵の許を、記録本屋の高市が訪ねてきた。旅先で小鬼の小春と会ったという。小春と猫股の長者の戦いが迫っていることに心乱れた喜蔵は、妖怪が行き来する「もののけ道」に足を踏み入れ、意外な場所に辿りついてしまう。混乱する喜蔵に手を差し伸べたのは、決して会えるはずのない人物だったー。過去の点は線へと繋がり、物語は心揺さぶるクライマックスへ。大人気明治人情妖怪譚シリーズ第一部、感動の完結編!