著者 : 小林一夫
李に烈しい雨が降る李に烈しい雨が降る
〈RYUGOO〉とは-まあ早い話が「第二次関東大震災」で崩壊してしまった瓦礫の街・TOKYOの代わりに我が世の春を謳歌している海上都市なわけだ。本土の難民はスキあらば〈RYUGOO〉に潜り込もうとするが、そういう楽園への不法侵入者を追い払うのが通称“龍宮の使い”の役目だ。第17監視センター東京湾岸警備員と名前だけはいかめしいが、実はのどかな番犬生活というこの部署に、俺は栄光の龍宮警察転属と引き換えにやってきた。だが3カ月後、俺を待っていたのは〈RYUGOO〉の恐るべき実態だった。「サード・コンタクト」に次ぐ、待望の小林一夫第2作。
サ-ド・コンタクトサ-ド・コンタクト
緑の肌を持つ少女-マリコ。彼女の身体にいったい何が起こったのか。折しも古代植物GOTTの発芽に成功していた堂乱=丸山の2人は、マリコの皮膚に共生する葉緑体の正体を明らかにするため、四国の西城研究所に赴くが、2人を待っていたのは、あまりに巨大な人類進化の謎だった。衝撃の新人デビュー作。
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