著者 : 小竹清彦
その答えは、楽譜の中にその答えは、楽譜の中に
かつて四重奏だったバンドがあった。やがてギタリストが逝き、残された3人ーピアニストの“教授”、ベーシストの“スモーキー”、ドラマーの“セーフ”は、遺品から1枚の見知らぬ楽譜を発見する。そこには、ギタリスト以外の3人の曲を巧みに組み合わせながら、彼自身の曲はひとつも入っておらず、代わりに3人が聴いたことのない1曲が織り込まれていた。3人は、先に逝ったギタリストが楽譜に隠した「謎」と「想い」を解き明かすべく、音楽とともに駆け抜けた四重奏の思い出を辿りながら推理を始めるが…。
バー・コントレイルの相談事バー・コントレイルの相談事
横浜の路地にひっそりと佇むバー・コントレイル。「バーに入るのはまだ早い」なんて思っていた、ちょっと引っ込み思案な社会人2年目の志摩縁が勇気を振り絞って飛び込んでみたその店には、一見すると好青年、だけど不思議な雰囲気を纏ったバーデンダー・羽鳥慎がいた。初めて訪れるバーに緊張しつつも、羽鳥との会話とカクテルの味に引き出されるまま、自身の抱えるトラブルを打ち明けた縁。そんな彼女に、羽鳥はバーテンダーならではの観察力と洞察力で、思いもよらぬ解決策を提示し…!?
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