著者 : 尾久山ゆうか
ランベールは父王の廃位により、幽閉されること14年!そこへ“三憂士”を名乗る謎の3人組が現れ、「国を救って欲しい」とランを誘拐(彼ら曰く救出)!彼らは悪政を敷く女帝・レリアを廃し、ランを王に据えたいという。なぜ“亡き者”として扱われ、王位に興味もない自分をー?疑問に思うランだが「打倒・女帝」を唱える彼らの思惑には、それぞれの“何か”があるようでー。
聖女リュドミラとキリル、アルカディの聖人コンビー「聖フューレン」は、首都を抜け、メルカンテを目指していた。その途中、旅の人形師で想い人・フェルナンドと遭遇したリュドミラは大はしゃぎ!許されない「恋」だが、リュドミラは彼が大好きだと改めて実感する。だが、フェルナンドがとうとう彼女の「正体」に気付いてしまった!お互いが「敵同士」で、結ばれるはずがない関係だったと知った彼の決断はー!?まさかの破局!?それとも還俗!?恋に焦がれた聖女の物語、ここに完結。
キリル、アルカディの聖人コンビと無事(?)に国境の争いを収めた聖女リュドミラは、報告のために首都へ。そこへ現れたのは、暴政を働く執政官ベルトラン。戦争を起こしたい彼が、キリルの腕を見込んで軍隊へ勧誘すると、なんと彼はこれを承諾!突然の「裏切り」に動揺したリュドミラは、再会を約束していた謎の旅人フェルナンドのもとへ行くのだがー!?一方、首都では「テロが起きる」という不穏な噂が!!神に選ばれてしまった聖女は、「裏切り」のなかで再び「審判」を下せるのかー。
聖女リュドミラは「審判者」として、人々の争いに制裁を与えられる神秘の存在。けれども実態は、聖地レガトゥスでのストイックな生活をもてあます“脱走常習犯”!そんな、禁じられている恋と自由に憧れる彼女がついに脱走に成功!…したのも束の間。リュドミラの行く手を阻んだのはー無愛想な軍人(+犬)と美貌の司教(?)の聖人コンビ!!しかも彼らによって泣く泣く聖地へ連れ戻された彼女を待ち受けていたのは、神から託されたとんでもない使命で!?恋に焦がれる聖女の運命はー。