著者 : 尾野灯
群青の竜騎士 2群青の竜騎士 2
テルミア王国が三都同盟の空中母艦「九頭蛇」を拿捕した事で、ラダル炭鉱を巡る戦争は再び膠着していた。つかの間の平穏を楽しむ文洋たちだったが、レオナは祖国に残してきた弟のルネをなんとか取り戻せないかと心を痛めていた。一方、ダークエルフたちと共に「九頭蛇」を同盟から奪取した文洋は、その功績から王女ラティーシャ直属の遊撃飛行隊を任されることとなる。そんな折、文洋の兄が所属する扶桑海軍は、テルミア海軍との共同作戦中に謎の飛行船に襲撃され、壊滅的な損害をこうむってしまう。帰還した乗組員が撮影した写真に写っていたのは、飛行戦艦と呼ぶべき鈍色の巨体。そして、砲弾を受け止め燐光を散らす、レオナのものと同じ魔法陣だったー。
群青の竜騎士 1群青の竜騎士 1
テルミア空軍所属の結城文洋は、三都同盟との交戦中に、戦場には不釣合いな少女と邂逅する。その場は撤退し、日を改めて再び三都同盟と相見えたとき、伝説の青竜フルメンの裁きにより戦場は崩壊。戦争は星誕祭が終わるまで一時休戦となる。近くの領地に堕ちた文洋が自宅に戻ると、待っていたのは戦場で出会った少女レオナだった。飛行船から投げ出されたところを、アパートメントの大家ローラが保護したのだという。レオナは実家を取り潰さんとする貴族の策略で戦場に駆り出されていた。実家に残された弟を救出したいと願うレオナに、文洋とローラは協力することに決めるのだがー。
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