著者 : 山下卓
東北に伝わる、人を幸福に導くという伝承に隠された事実「ケサランパサラン」(蕪木統文)、公式シナリオライター陣が描く有名都市伝説三編「ベッドの下の男」「パッシング」(瀧本正至)、「死体洗いのバイト」(林直孝)、小学生四人が興味本位ではじめた儀式の惨劇には、驚愕の真実が…「虚儀式」(山下卓)。日本一ソフトウェアが放つ異色のホラーアドベンチャーゲーム、アンソロジーノベルで登場。
出会った瞬間、魔法にかかった。そのときから、夢のような時間が始まった…。大好きな親友。幸せな「今」。いつか、この夢のような時間は終わってしまう。でも、もう少し。あと、少しだけこのままでー。祈るように想いながら、それでも時は過ぎゆくはずだった。だが、ある晩彼女の願いは届いてしまう。神か運命か、何ものかはわからない「どこか」にー。山下卓&HACCANコンビが贈る『BLOODLINK』シリーズ待望の外伝第二弾。
十三年前の夏ーハヤテと葉村、そして夏美の生まれた村を襲った惨劇は、その後の三人を呑み込む過酷な運命の幕開けでしかなかった…。和志はその境遇に自分とカンナの姿を重ね、哀しみと怒りを覚えながら、地虫となった夏美の手がかりを求めて捨てたはずの日常へと舞い戻る。そしてー思いがけず訪れた月夜の海岸。再び現れた蜻蛉は言う。大きな道標を指し示した『天使』を捜せとー。人気コンビが満を持して贈る青春伝奇ロマン待望の第四弾。
日常のすべてを捨てることによって、ささやかだが二人だけの世界を手に入れた和志とカンナ。だが、それは地虫となった人間を駆除という名で殺すことによる血にまみれた代償でもあった…。自ら異形の世界へと踏みこんだ二人に、平穏は訪れるのかー。
なにもかもがまぶしく、輝きに満ちあふれ、痛いようなくすぐったいような気持ちが心と身体を包みこむ…。人を好きになるということー。一七歳の夏から秋にかけて、彼女は恋に想い悩む普通の女子高校生として、その季節をかけぬけるはずだった。だが、彼女は親友とふたり、ある出来事に遭遇する…。山下卓&HACCANコンビが贈る『BLOODLINK』シリーズ外伝登場。
人を喰らう怪物ー地虫となったとはいえ、自分のことを好きになってくれた女の子を殺してしまった和志。自らの身体も傷つきながら、それに思い悩む和志をやさしく介抱するカンナ。お互いを必要な存在と認識しながら、一緒にいることで否応なく思い出してしまう現実に、いつしか二人の心はすれ違い、運命はまた二人を、過酷なほうへと誘っていくー。
退屈な日常を送る和志の心に変化をもたらしたのは、天使の顔に悪魔の心を持つ九歳の少女・カンナの出現だったー。IQ一八五以上、五カ国語を話す、掛け値なしの美少女。だが、その裏には九歳にして己を知りつくしたオンナが潜んでいた…。そんな和志たちを突如、異形と化した世界が襲いかかるー駅で手渡された機関銃の入ったスポーツバッグ、黒服の男と蜻蛉と呼ばれる謎の女の接触ー。ふたりを待ち受けるものはいったい!?新鋭が放つ、青春伝奇ロマン登場。