著者 : 山口幸三郎
記憶を失くした幽霊の人香を相棒に、探偵事務所を営みながら人香失踪の真相を探っている元刑事の巻矢。 元の職場での警察手帳紛失事件や、不思議な着ぐるみにまつわる謎を解決していく中、妹を助けてほしいと依頼に来た人物にはめられ、二人は廃ビルに監禁されてしまう。 巻矢の許に持ち込まれたそれぞれの謎は、やがて行方不明となっている人香の足跡に繋がっていきーー辿り着いた先に待っていた意外な真実。心優しき幽霊と苦労性な探偵を待ち受けていた運命とはーー!? プロローグ -三月一日ー 第一話 手帳と密室 -二月三日ー 幕間 -三月一日ー 第二話 チョコケーキと着ぐるみ -二月十四日ー 幕間 -三月一日ー 第三話 理想と真相 -九年前ー 幕間 -三月一日ー 第四話 実行犯と傍観者 -二月三日〜四月一日ー エピローグ
その大学には、噂がある。『白峰界人』と名乗る怪盗団の存在。依頼内容に納得すれば、彼らはどんなものでも盗み出してくれるという。怪盗団のリーダーを務めるのは、黒森零士。表の顔は大学の「王子」にして、大企業の御曹司。過去の事件の真実を探ることが目的だ。何も知らない貧乏女子大生・赤石満は、ある日そんな怪盗団に祖父の形見のブローチを取り戻してほしいと依頼を出すがー。『探偵・日暮旅人』シリーズ著者が描く痛快ミステリ!
元刑事の探偵・巻矢健太郎には幽霊の相棒・月島人香がいる。人香は巻矢の元同僚で、失踪時の記憶を失くして巻矢の前に現れた。以来、悩みを抱える依頼人に取り憑き、事務所に連れてくるようになる。部屋から忽然と姿を消した歩けないはずの父を捜す男性。神社に現れる少女の幽霊に会いたがる女子大生。人香が持ち込むやっかいな問題を片付けながら、巻矢は人香失踪の真相を探るのだが…!?『探偵・日暮旅人』著者が贈る、心優しき幽霊と苦労性の探偵の謎解きミステリ!
人気アイドル初ノ宮行幸のもう一つの顔は、怪奇現象を解決する『霊能相談士』。 ある日行幸のもとに、学園祭のイベントで霊障が起きないようにしてほしいという依頼が舞い込む。だが、イベントを主催するのは、行幸の兄・康安が教祖の宗教団体ダルシャナだった。あえて乗り込む行幸だが、会場で助手の美雨が誘拐されてしまいーー!? 美雨をさらい、霊を集める康安の目的とは。そして行幸が放った、美雨を「敵」だとする言葉の真意とは。 『探偵・日暮旅人』シリーズの山口幸三郎が贈る新感覚ミステリ、全ての謎が“繋がる”完結編!
スーパーアイドル・初ノ宮行幸は幽霊をこの世に繋ぎ止めている『鎖』を視ることが出来る。幽霊に対して嫌悪感を抱く彼は、芸能活動の一方、この世から全ての霊を祓うため心霊現象に悩む人の相談を受けていた。ひょんなことから“霊を惹きつけてしまう”という体質を生かして行幸の助手をする事になった美雨は彼からひどい扱いをされつつも健気に頑張っている。そんなある日、彼らのもとに「呪われた宝石の霊視をしてほしい」という依頼が舞い込んできてー。
世をときめくスーパーアイドル・初ノ宮行幸には「霊能力者」という別の顔がある。幽霊に対して嫌悪感を抱く彼はこの世から全ての幽霊を祓う事を目的に、芸能活動の一方、心霊現象に悩む人の相談を受けていた。 ある日、弱小芸能事務所に勤める美雨はレコーディングスタジオで彼と出会う。すると突然「幽霊を惹き付ける“渡し屋”体質だから、僕のそばに居ろ」と言われてしまいーー? 幽霊が嫌いな霊能力者行幸と、幽霊を惹き付けてしまう美雨による新感覚ミステリ!
天保院京花ー死者の声を聴き、事件を解決に導く喪服の女子高生。彼女が通う全寮制の女子高では、『学校の七不思議』に沿った奇妙な事件が相次いでいた。そんな中、芸術祭でついに殺人事件が起きる。京花は解決に乗り出すことに。事件の鍵を握る七不思議の四番目『化学資料室の不死身さん』の正体とは。閉じられた女子高で起こる悲劇を、果たして京花は止めることが出来るのかー。『探偵・日暮旅人』シリーズ著者が贈る謎解き事件簿。
小生は猫であります。名前はらっきょ。主人の千川兆介は、恐妻家のしがないサラリーマンです。だがお待ち頂きたい。小生の鼻がひくひく動く。どうやら主人には、傷に触れるとその過去が分かるという“超能力”なるものがあるようで。はて、これは?食い逃げ事件に非行少年、OLの恋愛相談。主人が語る愚痴によりますと、何やらいつも大変な目に遭われている様子。だがしかし。主人に関わった人々は皆、なぜかちょっぴり救われているようで?疲れた心にあったか人情物語。
天保院京花には、俗に言う『第六感』が備わっている。でも実際は、人よりちょっとだけ、目がおかしくて、耳が変で、鼻が異常で、舌が特殊で、肌が異様なだけー。廃墟の洋館で起きた殺人事件。現場に集まったのは、霊感女子高生の京花、トラブルメーカーな元女装少年の人理。不良出身の熱血刑事・竜弥、そして、麗しきナルシスト霊能者の行幸。喪服を纏った女子高生・京花が、おかしな奴らと『謎』に挑むとき、事件は意外な結末を迎えるー!
目に見えない物を“視る”力を持った探偵・日暮旅人の物語、番外編の第2弾。旅人を『アニキ』と慕うユキジ。複雑な雪路家の家族の形を描くー『雪消の隘路』。いつもクールな仕事人間、増子すみれ刑事の意外な休日とはー『花の夕影』。「探し物探偵事務所」に秘められた、秘密の物語ー『ひだまりの恋』。本編で語られなかったエピソード3本に加え、花まつりを舞台に起こる事件を、主要人物総出演で描く長編『祭りのあと』を収録。
目に見えない物を“視る”ことで事件を解決する探偵・日暮旅人が、待望の帰還!旅人に内緒で子猫を拾った灯衣ちゃんの日々-『テイちゃんと子猫と七変化』。旅人の高校時代。そこには旅人に寄り添った優しき兄妹との時間と、切ない恋の物語があったー『君の音』。ほか、洋館の像の呪いに旅人が挑む『像の殺意』、廃校の謎を紐解く、『畢生の接ぎ』、旅人が五感を失わなかった世界を描く『愛の夢』など、本編では語られなかったエピソード全5編を収録した番外編。
『日暮旅人』の名前で出された爆弾テロの脅迫状。ニュースでは旅人の名が流され、警察も旅人を探しはじめていた。刺された亀吉、誘拐された灯衣と陽子。ユキジの自宅に現れた思わぬ人物。旅人を取り巻く大切な人々が危機にさらされる中、旅人は入院していた病院から姿を消し、真犯人の指示通りに動き出す。もうこれ以上酷使することのできない瞳を使い、美しく残酷な犯人を止めるためー。目に見えないモノを視ることで『愛』を探し続けた探偵の物語、本編感動の完結!書き下ろし。
森星学園がなくなり、行く宛てを失くした吸血姫テアと、聖殲士見習いでありながら彼女の眷属となった少年晴夜。二人は吸血鬼グリオに誘われ、スペインにある彼の居城へと向かう。そこでは、晴夜たちと同じく行き場の無い人外たちが、グリオに保護され平穏に暮らしていた。晴夜は、自分たちを温かく受け入れてくれた城の住人たちを守りたいと強く思うのだった。しかし、教会から派遣された聖殲士の一人、カムラが城を強襲。これを皮切りに、人外と教会との壮絶な戦いが幕を開けるー。吸血姫との甘美な主従関係を描くヴァンパイア・アクション、物語はクライマックスへ!
目に見えないモノを視ることで事件を解決する青年・日暮旅人。彼が経営する『探し物探偵事務所』に、ある日見生美月と名乗る美しい依頼者が現れた。旅人のことを「旅ちゃん」と親しげに呼ぶ美月は、どうやら旅人の学生時代の先輩らしい。旅人の過去を知る女性の出現に、陽子は動揺を隠すことができずー?旅人の学生時代が語られる『昔日の嘘』、美月が旅人に謎を出す『箱の中』ほか、『傷の奮え』『憧憬の館』『竹馬の友』の全5編を収録。
保育士の陽子は、旅人と灯衣親子の世話を焼くため、相変わらず『探し物探偵事務所』に通う日々を送っている。ある日、陽子は夏休みを利用して大学時代の友人・牟加田の地元に出かけることになる。旅の最中、陽子は牟加田から恋人を演じてほしいと頼まれる。その頃、旅人は熱で寝込んでいてー。少年時代の思い出輝く『夏の日』ほか、全5編を収録。音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛みー。目に見えないモノを“視る”力を持った探偵・日暮旅人の物語は続く。
目に見えないモノを“視る”能力を酷使し、倒れた旅人。陽子と灯衣は夜通し看病するが、2人が目覚めた時、旅人の姿は消えていた。陽子たちが心配する中、旅人は感覚を失うきっかけとなった刑事・白石に接触していた。そんな時、白石の息子が誘拐される。それを旅人の仕業だと踏んだ白石は、陽子を連れ去るという暴挙に出て!?果たして探偵・日暮旅人は『愛』に触れることができるのか。灯衣と母親の物語『愛の旅』を含む全4編を収録した、感動のシリーズ完結巻。
音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛みー。目に見えないモノを“視る”ことができる探偵・日暮旅人は、名字の違う美しい娘・百代灯衣と共に暮らしながら、探し物専門の探偵事務所を営んでいる。そんな旅人を『アニキ』と慕う青年ユキジは、旅人の“過去”を探していた。なぜ旅人は視覚以外の感覚を失ってしまったのかー。旅人とユキジの出会いを描く『雪の道』、旅人の秘められた過去に迫る『夢のぬくもり』ほか全5編を収録した、シリーズ第3弾。
探偵・日暮旅人には不思議な力がある。音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛みー。これら目に見えないモノを、“視る”ことができるのだ。その力を使い、旅人は『探し物探偵事務所』を営んでいる。そんな特異体質を持つ旅人のことが気になる保育士の山川陽子は、旅人と彼の娘・百代灯衣の生活をサポートしようと、相変わらず探偵事務所に通う日々を送っていた。そんな時、旅人のもとに、ある料理の“隠し味”を探してほしいという依頼が舞い込んでー?シリーズ第2弾。
保育士の山川陽子はある日、保護者の迎えが遅い園児・百代灯衣を自宅まで送り届ける。灯衣の自宅は治安の悪い繁華街にあり、日暮旅人と名乗る灯衣の父親は探し物専門の奇妙な探偵事務所を営んでいた。澄んだ目をした旅人と、人形のように美しい灯衣。名字の違う不思議な親子に興味を惹かれた陽子はたびたび事務所を訪れ、旅人が持つ能力を知ることになる。音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛み。旅人は、目に見えないモノを“視る”ことで探し物をしているというのだがー。