著者 : 山浦弘靖
ファッション・デザイナーを目指すミシェルは、新人コンクルールに出品するために、ウエディング・ドレスをデザインする。それは、婚約者のエリザベスにプレゼントするドレスでもあった。だが、ミシェルの才能を妬んだベテランのデザイナーがそのデザインを盗作して、コレクションで発表してしまう…。華やかな光の世界から闇の世界に堕ちたミシェルを待っていたのは、宿命の対決だった。
あたし、キャット・プリンセスの一心玉美。『猫になりた〜い』と思っていたら、本当に猫に変身できるようになっちゃったの。犬のチャールズや猫の“ハーレムの政”と知り合って、人間の時よりモテてるみたい…。仔猫のピコから、「ご主人のマサキさんの命が狙われている」と聞いて行ってみると、超美形のマサキさん、車椅子に乗ったまま、火事で燃える家の中に-。どうしよ〜っ。
星子に結婚を申し込んだマサルが『ペガサス』チームに入り、富士山麓で、ハンググライダーから目標に向かって突っ込む訓練をしているという。その目的は『ドラゴン・サターン』という暴走族を叩きつぶすため。その暴走族はとんでもない悪党どもらしい。星子はマサルが心配で会いにいくことにした。その途中、彼女と同様にマサルを気遣ってやってきた宙太と会い、ふたりは富士山麓を目指した。
多摩川の河原で女子高校生が焼身自殺。これまでにも1週間毎に3人の女の子が焼身自殺をし、彼女達はいずれも百人一首の小野小町の札を持っていた。一方、星子は同じ札を拾い、小町の美貌と才媛ぶりにあやかろうと、小町のふるさと、秋田県の雄勝町を訪ねることにし、山形新幹線『つばさ』に乗った。だが、早くもその車内で星子は何者かに襲われ、丁度乗り合わせていた春之介に助けられた。
一色玉美は横浜の中学3年の元気な女の子だが、じつは猫神一族の王家の末裔の姫君、呪文を唱えて猫に変身する。同じ一族の猫田忠介と一緒に、貴公子探偵の一乗寺秀人を助けて事件を解決するが、その事件の背後には、過激派影猫一族の長、銀月銀一郎がいる。
スーパー超特急『のぞみ』に乗って、恋のひとり旅の星子。行き先は京都。ひとり洗面所に入ったところ、突然、殺人事件に出くわした。そんな車内で助けてくれたのが、花吹雪と名のる江口洋介に似たいい男。小説家なんだって。さらに刑事に詰問されたのを助けてくれたのが、一宮清人という貴公子のスーパー・エリート刑事課長さん。ところが、なんと、車内に宙太が乗り込んでたなんて…。ユーモア・ミステリー。
理事長の娘を相手に暴れまくった星子、久しぶりに停学一週間。マサルとの思い出の横浜にきた星子は、彼そっくりのタケルと知り合った。だが、春之介と星子はタケルにさんざんからかわれてしまった。気分一転、ふたりはマサルを忘れるために北海道へ向かった。最初の殺人現場に出合ったのは函館の教会、次は札幌近くの石見沢、いずれもタケルの姿を見かけたが、いったいどんな関係が…。
山浦先生・服部先生の息の合ったコンビが贈る、星子シリーズの第2弾。前巻には載らなかった作品の名場面がカラー・イラストで次々と繰りひろげられます。おなじみの魅力あふれるキャストが、星子をめぐってお互いに火花を散らしたりして、画面せましとあばれまわります。書き下ろし小説では、なんと星子の子供(いったい、だれの子だ!)が登場し、ホロリとしたりドキッとしたり…。
玉美は横浜の私立中学の3年生。おばあちゃんからもらった数珠を首にかけると、猫に変身する。玉身がひと目ぼれしたのは探偵稼業の一乗寺秀人、スケバンと喧嘩していた玉美を助けてくれた貴公子だ。玉美はお礼を兼ねて秀人を訪ねたところ、そこに秀人を狙う男達がいた。猫に変身した玉美は、必死で秀人を守った。ところが秀人に憧れる玉美の前に現れたのが忠介という高校生。一体、何者?