著者 : 岡本賢一
「この本はお姉さまとヒナコが宇宙の平和を守るお話です」「あら、ダメよヒナコちゃん、本当の事をお教えしなくては」「でも…本当はお姉さまが伝家の珍宝××で殿方を○○○しまくる話だなんて、ヒナコ…」「いいえ、世の中には必要悪というものがあるように、このような小説も求められているのよ」「言語道断、前代未聞、抱腹絶倒、殿方テゴメ活劇の開幕で〜す!」危険!この本はあなたの脳髄をテゴメにします。15歳以下の方は父兄同伴でお読みください(爆)。
巨大甲虫を止めて国を救った美少女コンビ、戦虫使いのシャルと強化甲兵のリリーは、神の虫と親の仇を探し求める旅に出た。途中、黒い石像に襲われたという噂の町にやって来たふたりは、人影の絶えた町の上空に浮かぶ虫の大群を見た。固い甲羅を持つ虫は集まって魔像を形づくり、移動する先々で人々を食い尽くしているのだ。魔像虫の進路上にある町を救わねばならない。シャルとリリーの新たなる戦いがはじまった。
神喰い虫グーリアムと契約を結んで魔像虫を操るシイロは、「アーの国」と「ウーオンの国」のふたつをつづけざまに手中にした。炭鉱の町ゼウトラでの激しい戦いは、シャルとリリーのふたりを引きつけておくための陽動作戦に過ぎなかったのだ。自分の国の軍隊に行く手を阻まれることになったシャルとリリーは、神の虫の助けを得て「アーの国」に向かい、魔像虫が形づくる巨大な塔の中に入ってシイロを追った。
ベルドネスの力を借り、ディアスがランバルト皇帝艦の背後へジャグした時、銀河系全域に「銀河人類消滅」を警告する不思議な声が響いた。これまで雨骨石の力で押さえていた全長0.2光年の巨大な方舟が、悪しき進化を遂げた人類を消滅させるために銀河周縁部にその姿を現したのである。ランバルトを操るタタンの少年の妨害をはねのけ、リナは果たして方舟を阻止できるのか-。
地球を模倣して蘇製された人工惑星セカンテラの地中に、帝国軍の力の要である超亜空間技術を秘めた直径1200キロの巨大機動要塞が隠されている。それを知ったリナは、ランバルトの野望を阻むためには装置の破壊以外にないと、アドラたちとともに要塞内部へ、無謀に侵入を開始する。しかし、そこには、破壊不能な復合AIベルドネスによって二重三重の防御網が張られているのだ。