著者 : 岡谷
エリピア大陸は現在、ロンボウ王国、アインラード帝国、そしてミサリナが代表となった南部商会連合の三大勢力が、互いを出し抜こうと牽制し合っていた。そこで、ロンボウの王となりつつあったフリンジワークは、アインラードのシャロン、南部商会連合のミサリナを招集して、「ゲーム」を持ちかける。国宝でもある三枚のコインをそれぞれが所持して奪い合い、三枚揃えた勢力が強大な力を得るというもの。それはあまりにも荒唐無稽な提案だったが、話を聞いたシャロンとミサリナは乗ることにした。あらゆる方面から命を狙われ続け、地下に潜っていたセイギもまた、このゲームに巻き込まれていくことになる。策を巡らし裏をかき合う、命がけのゲームの行方はー。
トリョラの町は敗北こそ免れたものの、戦争の爪痕が深く残り荒れ果てていた。義勇軍の代表として住民から恨まれていたセイギは、役人たちに戦争の責任を押し付けられそうになってしまう。そんなセイギが会議で提案したのは、トリョラの再建計画だった。莫大な資金は私財を投じると主張し、セイギを庇うハイジの後押しもあり、再建計画は進められていく。しかし、ひどい資金繰りに加え、命を狙われ続ける日々。街には違法な麻薬が横行し始め、治安は悪化していくばかり。追い詰められていくセイギは、大陸屈指の大商会の代表・クーンに融資を求めるのだがー。
異世界で第二の人生をおくることになったセイギこと灰崎正義、25歳。小国ノライの辺境の町、トリョラで異邦人として暮らす中で、トラブルに見舞われても、交渉スキルを駆使して何とか乗り切る。「ペテン師」呼ばわりされつつも、ようやく平穏に暮らせると安堵していた。だが、トラブル解決と引き換えにセイギは小国ノライの義勇軍の代表となる。また悪いことに、巨大帝国アインラードとノライの戦争が始まってしまった。絶望的な国力差での戦争を、ノライ将軍である「赤目」ことドラッヘの指揮の下、セイギは義勇軍代表として戦争に参加することになるのだがー!?
灰崎正義、25歳。いかがわしいコンサルティング会社に勤め、人から「ペテン師」呼ばわりされている。静かに眠ることのできる安らかな日々を望んでいた。だが、その生活は唐突に終わりを迎える。仕事上の恨みを買い、刺されたのだ。正義は気付くと異世界の荒野にいた。今度こそ、ここで平穏な日々を過ごしたいと願いながら辿り着いたのは、二つの大国に挟まれ戦争に怯える小国ノライの町、トリョラ。掃き溜めのようなスラム街で異邦人の「セイギ」として第二の人生を始めるが、アクシデントが重なり、その町の有力者から命を狙われる羽目になってしまう。これまで培ってきた交渉術を駆使し、危機を脱しようともがくセイギだったがー。
異世界に召喚されたアラフォー料理人・斉藤剛は、その料理の腕を活かして屋台を営業しながら旅をすることに。次にツヨシ達が訪れたのは春の気候の町サハル。ツヨシが作る異世界の食べ物に惹かれて、次々にお客が訪れる。そのなかには、いろいろな事情を持つ客もいてー?モンスターに畑を荒らされて困り果てた村人、売れなくなったパン屋を助けたい少年に、何を食べてもまずいとしか言わなくなった娘を笑顔にしたい婦人。ツヨシの作る美味しい料理と人情に、異世界の人たちが癒されていく。じんわり心温まる、異世界屋台グルメファンタジー、第二幕も営業開始!
斉藤剛はかつて大阪の一等地に店を構えるほどの料理の腕を持っていた料理人。しかし彼は、金目当ての詐欺師に騙されたせいで店を失い、今は田舎街でほそぼそと小さな料理屋「えにし亭」を営んでいた。そんなある日、謎の声を聞いたツヨシは、いきなり異世界に飛ばされてしまう。「ここで出会ったのも何かのご縁、ってな」ツヨシは異世界で出会った、奴隷商に売られそうだったエルフの少女、いかにも訳ありな関西弁ロリッ子、そして巨大な魔獣犬をお供に、キッチンカー仕様の屋台で「えにし亭」を開く。すると、いつのまにかツヨシの作る美味しい料理が異世界で話題になっていきー。アラフォー料理人が異世界で人生再スタート!異世界屋台めし「えにし亭」ここに開店!
故郷の山へ戻り、主君である公子レオへの援軍出兵をかけて、山の民最強の戦士ラガとの決闘に臨むクオン。一方、公王の命により謹慎の身となったレオに、敵対する貴族、ダーレンが牙をむく。さらにはアリオン、ディティアーヌ両列強の勢力と結託したオズエルの魔手までもレオに迫る。窮地に立たされたレオ・アッティールは、この逆境を好機と捉え乾坤一擲の策を打つが!?若き主従が戦乱の世を駆け抜ける本格戦記ファンタジー、第4弾!
コンスコン寺院の攻防を制し、ひとまずは外敵を打ち払ったアトール公国第二公子レオ・アッティールは、依然残るアリオン、ディティアーヌ両大国の脅威に対抗するために動き出す。民兵ばかりのアトールにおいて、常設軍たる親衛隊を組織、武装を整え練度をあげる。その矛先は、アトール国内。王家に敵対的な有力貴族、ダーレンに向けられた。速やかに国内を平定し、盤石な体制を築くべくレオは攻勢に出るが、思わぬ伏兵が待ち受けていてー!?若き主従が戦国の世を駆け抜ける本格戦記ファンタジー、第3弾!
大国アリオンのコンスコン寺院攻略軍指揮官にして因縁の相手、ヘイデンに宣戦布告を叩きつけたアトール公国第二公子レオ・アッティール。とはいえ自由に動かせる一兵たりとて持たないレオは、まずは自らの手勢の獲得を目指す。そんな折、アリオンと双璧をなす大国、聖ディティアーヌ連盟がついに動く。両大国の狭間で、レオは勝利に向けた活路を見出すべく知略を巡らす。そして切って落とされるコンスコンの戦い。レオ自身と母国の生き残りをかけた綱渡りの戦いの行方は!?若き主従が戦乱の世を駆け抜ける本格戦記ファンタジー、第2弾!
西のアリオン王国、東の聖ディティアーヌ連盟と二つの列強に挟まれたアトール公国。その公子レオ・アッティールはアリオンへ人質同然で送り出され、辺境の太守のもとで武芸と学問に励んでいた。そして時代は転換点を迎える。アトールと接する中立勢力・コンスコン寺院とアリオンの関係が悪化したのだ。アトールからの援軍パーシー、コンスコンの僧兵カミュ、僻地から来た傭兵クオンは協力して迫りくるアリオンの軍勢に対抗しようとする。その戦いの最中、三人とレオは運命の出会いを果たすー。若き主従が戦乱の世を駆け抜ける本格戦記ファンタジー、開幕!