著者 : 崎由けぇき
リトミシュに伝わる13月1日のおまじない。 それは、街を見下ろす時計台で月の光を浴びた2人は心が溶け合ってひとつになるというもの。 ロマンチックな伝承にひきよせられ、月の光を浴びた少年カレル。だが彼は月光によって心が身体から溶け出してしまい、他人から姿が見えない『月光妖怪』になってしまった。 突如現れた謎の魔女アミティに告げられ「街の人々に悪戯をする」ことになったカレルは、戸惑いながらも悪戯を通して街の姿を、そして自分の境遇を見つめ直していく。 だが魔女アミティの本当の思惑は、迫り来る『危機』に対抗することだったーー
『神様のメモ帳の』杉井光が贈るイノセント・ヴァンパイア・アクション! 血を啜る怪物《吸血種》を狩る、もうひとつの組織ーー浄血官。法を無視して無慈悲な駆除を続ける彼らと、あくまで法を遵守する捜査九課とは激しく対立していた。 そんな折、浄血官が拉致・殺害される事件が発生。恋人を殺されて復讐に燃える女吸血種の存在が浮かび上がる。 捜査九課の美しき《真祖(クドラク)》の少女・倫子とその相棒の一途バカ・紅朗は、復讐者を追い、複雑化する事件の中に迷い込む。やがてたどり着いた哀しい真実の前に、二人が選んだのはーー。
杉井光、待望の新シリーズ! ヴァンパイア・アクション開幕! 人の血を啜る怪物の存在が科学的に認められた近未来。人々を《吸血種》から護るために設立された『捜査第九課』の唯一の課員は、美しき《真祖(クドラク)》の少女、櫻夜倫子ーー吸血種を狩る吸血種だった。 彼女の相棒として第九課に配属された、バカだが熱心な新人・桐崎紅朗の仕事は、倫子に血を吸われることだけ!? それでも二人は少しずつコンビの絆を深め、吸血種感染を広める組織《王国(キングダム)》を追い詰めていくーー
すべてが壊れ、灰色に塗りつぶされた地上。死者の花に埋もれ、人を襲うクークも数多く徘徊する荒れ果てた絶望の世界に、マサキは戻ってきた。その手に、血塗られた愛用の斧を握りしめながら。空中都市で静かに眠る美しくも無邪気な天使ルーフィスを目覚めさせるため、そして滅びゆく世界を救うため、マサキは再び旅を始めるー。血と哀しみにまみれながら、残酷な運命に立ち向かっていく少年を描く、抒情的なSFファンタジー第2巻!マサキと天使の運命は果たして…。