著者 : 嵐山紙切
『人格を持った道具(サーバント)』との契約なしに一人でも膨大な魔力が使えるニコラは、ヴィネットの研究発表に同行し、魔法学園都市・デルヴィンにやってきた。魔法授業を見て回りながら、ニコラは自由に魔法研究を開始する。さらに彼はドワーフの少年技師・クロードと出会い、一緒に気球を作るのだった! ところが、街の有力研究者であるハロルド・レガスとその息子アルベルトが、ヴィネットの研究を捻り潰そうとし、ニコラ達の気球作りも邪魔し始める。一方、デルヴィンでは『呪い』と呼ばれる怪現象が起こり始めていたーー。 超病弱から一転して健康になった少年の、魔法研究と自由を楽しむ冒険譚!
代々騎士であるレズリー伯爵家の長男・ニコラは、幼い頃から膨大な魔力に体を蝕まれ、ろくに運動もできなかった。『人格を持った道具』と契約すれば魔法が使えるはずだったが、ニコラが契約した武器のサーバント・カタリナはほとんど協力してくれず、彼は体内の魔力を放出できずにいた。家族からも冷遇され辛い日々を送っていたニコラはある日、ありもしない理由をつけられ、父とカタリナに殺されかける。武器との契約を破壊され家を追放され、ニコラは遠く離れた場所で目を覚ますと、自分が健康体になっていることに気がつく。その上、彼はなぜだかサーバントとの契約なしに一人でも魔法が使えるようになっていたー!「この膨大な魔力を使って、次こそ幸福を目指して自由に生きよう!」健康になった少年の、魔法を研究しながら自由を謳歌する生活が始まる!
魔術師の襲撃から街を救った写本係のスティーヴンは、襲撃の影響で急速に成長するダンジョン群に対応すべく、マップやスクロールの作成に明け暮れていた。そんなある日、魔術師と敵対する『守護者』を名乗る二人組が街を訪れる。スティーヴンは彼らに魔術師であるとの疑いをかけられ、守護者の拠点である王都へ連行されてしまう。冒険者であるマーガレット一行は、スティーヴンを救うべく後を追って、王都へと向かうのだった。たどり着いた王都で、マーガレットは自身の出自に関するある事実を知る。その事実に衝撃を受けた彼女は、深い迷いを抱えたまま、魔術師と守護者の戦いに巻き込まれてしまいー「マーガレットさんが迷子にならないように、僕が手を引きます」スティーヴンは繰り返す時間の中で、かけがえのない仲間を未来へと導くことができるのか。新たなる物語の舞台は王都へ!仲間とともに運命を変える、写本係の第二幕がはじまる!!
魔法が使える巻物、スクロール。ギルドの写本係であるスティーヴンは、マップの写しをするかたわら、ユニークスキル“記録と読み取り”でスクロールを記憶していった。解雇された後、彼は覚えたスクロールを紙に写さなくても発動できることに気づく。しかも、彼のユニークスキルにはまだ秘密があるようでー!?新たな居場所で才能開花!写本係のリスタートファンタジー、開幕!!