著者 : 嵐月
魔術学園VS騎士学園 開幕ーー「「「あいつは一体何者なんだ……!?」」」 クロフォード魔術学園を襲った最強の“終焉の黒殲龍(シュヴァルディウス)”を「SSS級」の力で退けたーーと勘違いされているC級魔術学生・一之瀬(いちのせ)シオン。 襲撃から数日が経ち、学園は直前に迫ったアルバレス騎士学園との対抗戦の話題で持ちきりになっていた。 十年以上、魔術学園が勝利していないこの対抗戦にC級であるシオンは出場できない。 そのため、彼は偵察に来た騎士学園の生徒に「SSS級」の振る舞いで対処し快感を覚える日々を送っていた。 そんなある日、シオンは担任のレスティアから今年も対抗戦に負けると解雇されてしまうと涙ながらに語られて……!? SSS級(本当はC級)魔術学生の勘違い英雄譚、第2幕!
「あ、あいつ、もしかしてとんでもない実力を隠しているんじゃ……」 「--フッ(計画どおり……!)」 「……ッ!(こいつ、なにかヤバイ!)」「フフッ(これは……勝ち目がないぜ!)」 「SSS級」。かつて400年前に存在した大英雄が達した最強の極致。 そして長き時を経て、その最強と同じ高みへ達した者がいた。 その者こそ、クロフォード魔術学園に通う平凡な学生・一之瀬シオンだったーー。 ーーというのは嘘である。 彼は「本当の実力を隠している実力者」のように振る舞うことで快感を覚える異常者だった……! 学園の内外で「SSS級」のように振る舞い続けるシオンだったが、その奇行はいつしか周囲を巻き込み……? SSS級(本当はC級)魔術師学生の勘違い英雄譚。ここに開幕!
そしてレールを外れた運命が、牙を剥くーーリライト・ファンタジー第二弾! 人類の雌雄を決する戦いから、一年ーー。 人類を滅ぼさんとする天敵“異海鬼獣”との戦いは、“魔術”と“機工”の融合“魔術機工”によって長足の進歩を遂げていた。逆行し、遡生し……滅びへとつながる歴史を書きかえる戦いは、成功したかに見えた。 しかし、既定路線を外れて加速した歴史は、意図を超えて動き出す。消えた「黒い魔術書(マルギア・レポート)」の謎、ジャークとネトを付けねらう謎の魔術機工師ーーそしてすべての謎は、つながっていく……畳み掛ける敗北への罠を、覆すことができるか!?
運命を、やりなおせ。 必敗の歴史を勝利へと更新する、リライト・ファンタジー! それでも人類は、敗北した。 "魔術"と"機工"が両立する世界に突然現れた人類の天敵"異海鬼獣(リヴァイアサン)"。未曾有の脅威を前に"魔術師"と"機工師"は初めて手を組み、文明は一気に加速しーーそれでも。歴史の歩みはあと一歩、決定的に遅かった。 だから、俺たちはやりなおす。 全てが滅びた絶望の赤い海から、過去へ。 逆行し、遡生しーー技術の結晶たる"魔術機工(デハイド)"を手に「あの日」へ向かって。この世界を再び走り抜け、かつて手が届かなかった何もかもへ、もういちど手を伸ばして。 歴史を、運命を、書き変えてみせる。