著者 : 平加多璃
紅至宝物語 流浪の用心棒と神秘宿す舞姫紅至宝物語 流浪の用心棒と神秘宿す舞姫
用心棒のウィードはいわくつきの宝・紅吉祥【くれないきっしょう】のハントに同行する。 それは数百年に一度、指輪や盃等を依代に顕現する、国をも揺るがす力を秘めた代物らしい。 だが顕現のとき「器」に選ばれたのは人間ーー舞姫ラウラだった。 元奴隷の彼女は権力者に利用されかねないその力を拒絶。 力を捨てるため聖地への旅を決意し、報酬につられたウィードは護衛を引き受ける。 奔放なラウラに手を焼くウィード。 一方ラウラは人生に投げやりな彼が歯がゆい。 即席の主従関係でしかなかった二人が変わっていく中、紅吉祥を狙う者が現れーー。 ==登場人物== ウィード 腕利きの用心棒。面倒を嫌い、高額の報酬が出る依頼しか引き受けない。 女の悲鳴が苦手。 過去は別の仕事をしていたようだが……? ラウラ 旅芸人の一座の舞姫。 卓越した舞の技量と容姿の美しさから、「傾国の舞姫」と呼ばれる。 奔放な性格だが、他人を細やかに気遣う一面も。 目次 1、吉祥と舞姫 2、厄介な依頼主 3、宵の襲撃者 4、忍び寄る不穏 5、ウワバミ 6、獅子 7、吉祥の行く末
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