著者 : 平沢下戸
住職探偵住職探偵
探偵・笹峰誓之助は住職の不貞を暴き別れるよう警告するが、逆に自身の過去をネットにバラまかれ、探偵会社から自主退職を促されてしまう。さらに住職は本山に手を回し、依頼人であった妻・受海を隔絶された山奥の寺ーー奥世本護寺に異動するよう辞令を出させた。受海には難病を抱えた一人息子がおり、大きな病院もない山奥での生活は困難だった。実の妻と息子への非情な仕打ちに憤った笹峰は、僧籍に入っていた過去の立場から、受海の代務者として奧世郷に向かうことになる。そこで笹峰は、独自の信仰を持つ「厖臓宗」の存在を知らされる。厖臓宗では「無仏の刻」と呼ばれる時期に生きたまま聖職者から喉仏を取り出す呪法が存在し、その信者が潜んでいる奥世郷では、過去幾度も死者が出ているのだという。奇しくも今がその「無仏の刻」--。笹峰は信仰深い郷に紛れ込む異分子、厖臓宗の正体を暴こうとするのだがーー。
バケモノの子(1)バケモノの子(1)
「おめえー、オレと一緒に来るか?」9歳の夏、ひとりぼっちで渋谷に佇む俺は、頭巾を被った男を追って、“渋天街”へと迷い込んだ。そこは人間の世界とは異なるバケモノの世界で、俺に声をかけた男もバケモノだったのだ!しかも、熊徹と名乗ったそいつは、俺に九太という名を授け、弟子にすると言い出してー!?ひとりぼっちの少年とバケモノ、2人の出会いがすべての冒険の始まり!イラスト満載のスニーカー文庫版!
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