著者 : 志村一矢
激しい闘いの中で記憶を失った“鳳凰”華音は、一人の少女として、遥の許で穏やかな日々を送っていた。一方、遥への復讐心のみにすがって生きてきたもう一人の“麒麟”柊弥も、蛍子との出会いに安らぎを見いだす。そして、麻由は遥の気持ちを受け止める決心を固めていた。だが、平穏な日々は続かなかった。妖魔アヌビスとバステトは、直純を獲物と定め、その魔手をのばす。そして遥と麻由の前に、最強の星獣“九頭竜”東雲十吾が現れた…。人気シリーズ、激動の第5巻。
『院』からの命を受け、霊力の戻らない“黒麒麟”遙と、その“伴侶”麻由を警護する任に就いた直純と由花。しかし実戦から離れて久しい由花は、戦士としての“覚悟”を失っていた。激しさを増す敵“星獣”たちの襲撃の中、直純はそんな由花を責めてしまう。一方、華音の潜伏先を突き止めた亮は、先制攻撃を立案する。防戦一方だった今までの状況を覆すべく、遙たちは少ない戦力を結集するが…。風雲急を告げる、シリーズ第4弾。
人類存亡の鍵を握る星獣「黒麒麟」の遙とその「伴侶」麻由を狙い、滅びを願う星獣と妖魔たちの攻撃は激しさを増してゆく。だが「蛟」の志摩との闘いで失われた遙の霊力は、戻る兆しもない。『院』の獣聖・直純は、婚約者の由花と共に麻由と遙を警護する命令を受けるが、遙の近衛のひとり柚子にかたくなに拒まれてしまう。そんな彼らの前に新たな敵、星獣「鳳凰」の明良が現れる。一方、みたび真由を襲った志摩の前に、立ち塞がったのは…。
母なる地球の意思を受け、人間が存在するに値する生物かどうかを見極めるため、星獣と人間との間に三百年ごとに生まれ落ちるという『星の子』-。新進気鋭のイラストレーター春原麻由は、星獣“黒麒麟”の青年、国見遙に『伴侶』として選ばれ、『星の子』を産む宿命を背負ってしまった。『星の子』が生まれなければ、人類に未来はないー。滅びを願う星獣“蛟”の志摩に狙われた麻由の元に急ぐ遙の前に、もう一人の“麒麟”柊弥が立ち塞がる。
新進気鋭の女性イラストレーター春原麻由の前に現れた、謎の黒髪の青年ー国見遥。その日を境に、平穏だった麻由の生活は一変した。次々と襲い来る怪物たち、麻由に敵意をむき出しにする謎の美少女、そして麻由の周囲に、常に見え隠れする遥の姿ー。身に覚えのない災難に翻弄される麻由の前に、新たな襲撃者が現れるが…。消滅したはずの「桜の妖魔」が狙う麻由の秘密とは?慈愛の「星獣」麒麟とは?『月と貴女に花束を』から11年後を舞台に、人類の存亡を賭けた新たな闘いが始まる。
ついに燐が探し当てた“桜の妖魔”の巣、強力な“妖魔”達を産み落としてきた妖魔樹“母”の園ー。そこで燐が見た物は、“母”から生まれ出んとする、かつてないほど強大な妖魔、“混沌”の姿だった。辛くも脱出した燐は、“院”の鷹秋らに共闘を申し出るがー。“桜の妖魔”との最後の戦いを描く書き下ろし中編『混沌の彼方』に加え、美しき赤狼・静華の戦いを描く短編『炎の面影』を収録。
冬馬と深雪の命を懸けた戦いにより、龍人・桜は倒された。しかしそれは、新たな戦いの始まりだった。永遠の命を求めた桜がいたずらに生命を歪め生み出した異形の合成獣ー“桜の妖魔”。強力な戦闘力を持ちながら、桜の力を以てしても制御不能な“桜の妖魔”は、桜の死によって封印から解き放たれてしまったのだ。燐が、鷹秋が、静華が、由花が、それぞれの想いを胸に秘め、“桜の妖魔”との戦いに身を投じるが…。熱いアンコールに応え、『月花』外伝がついに登場!本編開始以前の静馬の戦いを描いた幻の作品『銀の咆哮』を加え、全5編の短編を収録。
傷ついた縁を救うため相馬が、暗黒龍と化した響との激闘で静馬がー桜の巡らした策謀の前に、冬馬の大事な人々が次々と斃されてゆく。そして、「古き月の力」を振るって桜に立ち向かう冬馬本人にも、最期の時が訪れようとしていた。深雪の必死な癒しの術も、限界を超えた冬馬の肉体を癒すことは叶わない…。一方、桜への復讐のための『最後の月』を用いて自らの身体に眠るすべての力を解放した桂の前には、桜の傀儡と化した最愛の妹、燐が立ちふさがった!第5回電撃ゲーム小説大賞で選考委員特別賞を受賞した『月と貴女に花束を』シリーズ、ついに完結。
『院』の長・桜の手に掛かり、冬馬の父・相馬は倒れた。あまりにも圧倒的な力を奮う桜に対し、最強の人狼「ラグナウルフ」である冬馬も、龍人族と悪魔族の力を併せ持つ桂も苦戦を強いられ、二人は心ならずも共闘する事となる。一方相馬の心臓をもとに作られた宝珠「最後の月」によって、秘めた力のすべてを解放した響は、さらに桂から奪った「種」を取り込み、暗黒の龍と化した。自らの運命を呪い、憎しみのままに渋谷の街を壊滅させ人々を虐殺する響を止めるため、静馬は単身立ち向かうが…。大好評の『月と貴女に花束を』シリーズ第5弾。
妖術の指輪『久遠の月』を使って黄金狼ラグナウルフの力を取り戻し、鬼族の生き残り陣内甲牙を退けた冬馬。指輪に命を蝕まれる冬馬はしかし、深雪の献身によって心の平静を取り戻していた。そんなふたりの前に現れたのは、妖術士御堂巽の息子、縁だった。愛を知らず、人々の幸福を恨んで妖術をふるう縁を止めようとする冬馬たち。しかし『院』の長、桜の陰謀は、縁すら持ち駒として、冬馬の身に忍び寄る…。第5回電撃ゲーム小説大賞で選考委員特別賞を受賞した『月と貴女に花束を』シリーズ第4弾。
妖術を秘めた指輪『久遠の月』を使い、最強の人狼・黄金狼の力を取り戻した月森冬馬。しかしそれは、同時に冬馬の体を蝕む魔性の指輪だった。冬馬は急速に進む体の変調を、深雪にすらうち明けられず一人苦悩する。そんな冬馬の前に現れたのは、倒されるたびにより強力な肉体を得て甦る鬼族の男、陣内甲牙だった。自らも理由の判らぬまま、ひたすら力を求める陣内。陣内の封印された記憶に秘められた秘密とは?そして冬馬の運命はー!?第5回電撃ゲーム小説大賞で選考委員特別賞受賞の『月と貴女に花束を』シリーズ第3弾、ついに登場。
狂気の妖術士、御堂巽との闘いより半年。人狼としての変身能力を失った月森冬馬と、その恋人柚本深雪の前に、一人の少女ー綾瀬由花が現れる。記憶の一部を失い、正体不明の怪物たちに狙われる由花。やがて姿を現した、怪物を操る謎の男・香沙薙桂の目的は、由花の体内に封じられた邪龍を解き放つことだった!運命に翻弄される少女を救うには、冬馬の黄金狼ラグナウルフとしての力が必要なのだが…。第5回電撃ゲーム小説大賞にて選考委員特別賞を受賞したアクションノベル、読者の声に応え第2弾登場。