著者 : 志麻友紀
透ける雪の肌に切れ長の瞳の美青年。ヱ都で人気の“ものもふ座”の看板役者・古今夜七之助は、その美貌で多くの民を虜にしていた。だが、その正体は九尾の狐。さらに、悪道に堕ちた物の怪狩りを、とある理由から裏将軍に命じられた隠密同心だった!!どんなに冷たくあしらっても妙に懐いてくる、同一座きっての美丈夫・十十朗(正体は犬神!)を相棒に、表と裏の顔を持つ七之助がヱ都を斬るー!!
「月の王女」であるツキを守るため、イサとサガが加わった一行は猛吹雪の雪山へと辿り着く。そこへ、黄豹の獣人たちの襲撃が!苦戦するツキたちだったが、黒豹と雪豹の男女に助けられ、彼らの砦に滞在することに。ようやくほっとしたのも束の間、ツキの心にはもやもやしたものが…義理の兄・リョウの様子がどこかおかしいのだ。一方、リョウは自分の中にあるツキへの“独占欲”に戸惑いを覚えていたーこれは、弟へ抱く感情なのか?奇跡を起こすのは、愛か裏切りか。大人気シリーズ第3弾。
ライガとティーガを仲間に加え、旅を続けるツキとリョウ。「月の王女」を狙う追っ手から逃れ、森へ入った一行は、たくさんの獣たちを虐殺した密猟者集団と遭遇する!怒りに我を忘れたツキが暴走し、ライガとティーガが追いかけるが、突然熊の獣人が現れ、襲ってきて…!?一方、その場に留まり、ヒトの身では彼らに追いつけない自分を歯がゆく思うリョウは、人型になれない一角獣の獣人・イサと出会うが…?賢者の目覚め、退化の病、忍び寄る破滅の気配ー新たな“月”の伝説を導く第2弾。
“いずれ復活する「月の王女」を手に入れた者が、世界の王となる”…預言を巡り、ヒトと獣人がいがみ合う世界。血が繋がらない兄弟であるリョウとツキは、東に向かい旅をしていたー新月の晩にだけ、なぜか“妹”になってしまうツキを守りながら。立ち寄った砂漠の街で、獅子族と虎族のいざこざに巻き込まれた二人は、ツキを狙う輩の手によって引き離されてしまう!何とかリョウのもとに戻ろうとするツキに、早すぎる“目覚め”が…!?巡る月と共に、かけがえない“兄弟”の絆の旅が始まる。