著者 : 文野さと
「皆、この方がリザ姫、ミッドラーン王家の血を引く俺の妻だ」 5年ぶりに再会したエルランドの妻として、また城の女主としてリザの新たな人生が始まった。 しかし古株の使用人アンテはリザに冷ややかで……。 そこに隣の領主ナント侯爵と息女ウルリーケがやってきて、滞在することに。 忙しい夫と寝室も別々の妻との距離はなかなか縮まらずーー。 「私、この地でもっと望みたい!」 すれ違い純愛夫婦とリザの成長物語、第2弾! 序章 東の辺境の地で 一章 新たなる出会いを求め 二章 辺境騎士とその妻は 三章 見つけた希望を 四章 試されてなお 五章 愛をあきらめない 六章 迫りくる恐怖さえ 終章 未来の糧に あとがき
辺境領主エルランドと14歳で結婚させられた王家の末姫リザ。 しかし式の翌日「必ず迎えに来る」と言い残し、夫は領地に去ってしまう。 迎えのないまま5年。 再び命じられた政略結婚から少年の姿で逃亡したリザを救ったのは、5年ぶりに会うエルランドだった。 彼の目的が自分との離縁だと聞いたリザは、正体を明かさず夫からも逃げ出そうとしてーー。 「全ては言いなりにはならない」 政略に翻弄される、すれ違い夫婦の出した答えとは? 特別な夜に出会い 哀しみをのり越えて なのに今さら やさしくしないで こわくはないから それでも、もう一度 許されるのなら 希望の住む場所へ あとがき
国内最大級のネット小説コンテスト「ネット小説大賞」受賞作品! 日陰者の貴族レーニエと、叩き上げの軍人ファイザル。エルファラン国最北の地、ノヴァゼムーリャで彼らは出会った。 黒衣に身を包み、仮面で顔を隠す謎めいた新領主レーニエは、何を求めてこの地にやって来たのか? 過去に昏い傷を持つ二人が、美しい北の地でゆっくりと心を通わせていく。 周囲には忠実な家令一家に頑迷で素朴な村人、鍛え抜かれた武官、王族。舞台は四季徒然の北の大地、絢爛たる王宮、そして過酷な戦場へと展開していく。 そんな中で育まれる、レーニエとファイザルの切なくも激しい愛と葛藤。 2016 文野さと/ポニーキャニオン