著者 : 斎王ことり
美形一家のなかで、たったひとり、容姿が残念な私…なのに、いきなり財閥の帝王に連れ去られて!?「紹介します。つきあって1年の結婚前提の彼女です」そんなの嘘!さっき初めて会ったばかりなのに!えっ!意に染まない政略結婚から逃れるため、私に「同棲中の恋人を演じろ」ですって!?いちゃいちゃアピールで、熱く抱擁され、愛を囁かれて。甘い溺愛尽くしで、本物の恋人同士になったみたい。ダメ!これはただの演技。いつかは醒める夢。さらに本物の許嫁が、彼を奪い返そうと婚約発表を!?運命の瞬間、結婚相手としてお披露目されたのは…!?
王女フェアリルが父の命令で嫁がされる相手は、野蛮だと噂の軍人王子ヴァリアント。会ってみれば黒髪の美しい青年だったけれど、微笑みながら「花嫁は食べるものだ」と言ってー。王子は優しいキスで怯える私の心を解し、巧みな指が身体の奥の快感を呼び起こす。彼が中で甘く激しく動くたびに蜜が溢れ、終わらない愛撫で一歩も外に出られないなんて!?淫らで幸せな結婚物語。
初恋の人・ラティスを忘れられないジュエルの前に現れたのは、伝説の宝石を持つ黒き王・グラファス。強引に娶られ、閉じ込められて激しく愛される日々。身体を這う舌、甘く翻弄する指、熱く打ち込まれる楔ー。何ひとつ似ていないのに、ラティスの面影が垣間見えるのはなぜ?溺愛され、次第に惹かれていく心。ある日、グラファスの手に彼と同じ傷痕を見つけてしまい…!?
赤毛でそばかすのさえないお針子ハーモマイアは、幼馴染のカリストルと町はずれの“魔女の森”を訪れた。そこに現れた“喋る白ウサギ”を追いかけ、辿り着いたのは時を司る仮面の魔王・クラウドの禁忌の城!好奇心のままに忍び込んだ罰で、カリストルは城の中枢である巨大時計に取り込まれてしまう。瀕死の彼を救う代わりに、ハーモマイアは冷酷なクラウドの花嫁になるよう命じられてー!?恋の契約のあかしは、心臓に埋め込まれた“対なる時計”!ラブ&ダークなゴシック寓話が堂々開幕。
イタリア育ちの貧乏貴族の令嬢スカーレットは、落ちぶれた実家を立て直すため、十四歳も年上の実業家シークエンサとの婚約を決意した。新生活への期待と不安を抱えつつ、超豪華客船“ヴィーナス号”で彼の本拠地・英国へと出発する日、スカーレットは埠頭に佇む一人の少年に目を奪われる。彼ーフォスターの瞳は、まるで幼い頃に失くしてしまった宝物のブルーサファイアのようで…!?“呪いの宝石”を巡る陰謀と、“幸運の人魚石”がもたらす運命の恋。海の上のミステリアス・ラブロマン堂々開幕。