著者 : 新田周右
ー二〇九八年。未来都市“ルベルソ”で暮らすひねくれ者の高校生・遊磨安佑はある日、異形の化物“CASクランケ”に襲われる。そんな安佑の窮地に現れたのは、謎の美少女・高園カヤと二つに分かれた仮面ー常人比101%の魂の余剰が齎す超常の力だった。「…これが、カリスマ能力」安佑が覚醒した能力はしかし、何故かカヤと共有されてしまう。迫りくる脅威から逃げるため、二人はバディを組むことになりー!?孤高の少年と孤独な少女が出会うとき、魂を焦がす物語が始まるー!!
ついに事件はφに及ぶーー 第21回電撃小説大賞<大賞>受賞作、完結! 人々を魅了する様々な服飾品に変じることのできる立方体、方石。この技術のメッカである神与島で方石修繕のアトリエ「白幽堂」を営む若き職人、白堂瑛介と居候のインターンシップ生、黒須宵呼はアトリエに舞い込む方石絡みの事件を解決していた。お盆前のある日、宵呼とともに実家を訪れた瑛介の前に死んだはずの幼なじみ・繭子が現れた。瑛介の所有する"φの方石"を返せと迫る繭子は、宵呼をも巻き込んで力づくで瑛介からすべてを奪おうと画策。そして、過去の意外な真実が明らかになった時、瑛介の"石拾い"は驚愕の結末へとーー。
新たな“魔石”がまた人を狂わすーー 第21回電撃小説大賞<大賞>受賞作、第2巻! 様々な服飾品に変じることのできる立方体、方石。この技術のメッカである神与島でアトリエ「白幽堂」を営む若き異才の方石職人・白堂瑛介は、インターンシップ生・黒須宵呼を正式に受け入れた。 夏休みを控えたある日、瑛介は知人で珀耀教院の卒業生・鷺沢夕夏から、父親が魔石と化した梔子連作「θの方石」を手に入れてしまったので回収してほしいという依頼を受ける。 バラバラになってしまった家族を取り戻すため、瑛介は“石拾い”に乗り出す。しかしそれは、悪質な犯罪組織が絡んだ新たな事件の幕開けだった。
方石ーそれは様々な服飾品に変じることのできる立方体。この技術のメッカである神与島で、アトリエ・白幽堂を営む白堂瑛介は17歳の若き方石職人。東京からやってきた下宿人の少女・黒須宵呼とともに暮らしている。瑛介は方石修繕の傍ら人々を惑わす石、魔石の蒐集をし、その身請け人となっていた。そんなある日舞い込んだ方石窃盗事件の調査依頼。そこには宵呼を巻き込んだ驚くべき真実が隠されていたー。第21回電撃小説大賞“大賞”受賞作。異才の方石職人が綴る、現代幻想奇譚。