著者 : 日高砂羽
皇帝が代替わりするごとに宮廷絵師も代替わりする永華国。絵が得意な彩霞は、ある目的のため、絵師の選考会へ参加する。そこで新帝候補となった啓超と出会い、彼の専属絵師に選ばれる。彼が皇帝になれば彩霞も絵師として最高の地位を得る。しかし、「若すぎる」と反対され、まずは宮廷絵師になるための課題をこなすことに。そんな中、帝位継承を巡る陰謀に巻き込まれていく彩霞だったが…?
没落士族の娘・環は私立桃園高等女学院ー通称桃女の二年生。伯爵家の御曹司でありながら桃女の家政科教師をしている手塚は、環の幼なじみで憧れの「お兄さま」!そして、桃女では巷でも噂の、超絶イケメン教師たちによる「特色ある授業」が行われている。それは、超絶イケメン教師たちからの甘い誘惑を徹底的に拒絶し続けるというえげつないもの。当然、手塚も口説いてくるわけで…?
ヴァイスブルク帝国が誇る女人禁制の図書館。小国ローザンヌの王女で魔女のセシーリアは、弟の呪いを解くため男装して潜入中。ただし、帝国の第二皇子ルードルフには正体がバレており、彼女も彼の秘密を知ってしまった。そんなある日、『王女セシーリア』が二人の皇子の花嫁候補として帝国へ招待されることに!魔女は禁忌の存在で、秘密を守るにはルードルフに嫁ぐしかないのだが…?
ローザンヌの王女セシーリアは実は魔女。弟レオンがセシーリアと魔王の婚姻を阻止したため、呪われてしまう。呪いを解くには究極の魔法書『運命の円環』が必要だ。魔女狩りで多くの書物を没収したヴァイスブルクの帝国図書館にある可能性が高いが、そこは女人禁制。とはいえ、魔法書は魔女にしか読めない。セシーリアは男装し、図書館へ潜入することに。そこで帝国の皇子と出会い…?
天涯孤独の少女・レティシアはパティシエール。ある日、火事で自宅を失ったところ、店の常連客・アンリから「“黄金のマドレーヌ”を焼いてほしい」と声をかけられる。実は彼は『死神』と呼ばれる公爵様で、伝説のマドレーヌを食べさせたい客がいるという。“黄金のマドレーヌ”は亡き祖父が焼いたもの。その味を再現したいと願うレティシアは、公爵様の臨時お抱えパティシエールとなり…?