著者 : 服部あゆみ
住吉一那は、17歳。職業・漫画家。デートの日、どごごーんっ、という雷鳴とともに、マンションに飛び込んできたのは、昔話に出てくるような小鬼だった。数を増す小鬼に一那が呆然としていると、バルコニーを乗り越えて、神秘的な美少年が現れた。彼す火王と名乗り、不思議な力で小鬼たちを退治していく。火王は、冥府の閻魔大王の息子で、ある目的のために現世にやってきたというが…。
あたし、高橋絵里奈、16歳。生まれた時から天涯孤独の身の上なの。明日再び施設に戻ろうという晩、「迎えに来たぞ。俺はルイス・ルーク・セントレイク…」なんて、やたらハンサムな青年がやってきた。「これからおまえは、俺の国で生涯を暮らす」そ、そんなのあり-?あたしがつれていかれたのは、竜のいる空の国だったの…。
あたしは砂原亜梨亜、16歳の高校1年生。趣味はお話を書くこと。うんとロマンチックなラブストーリーが大好きな乙女なのだ。あるとき、あたしが一番あこがれている人・拓也さんのことを考えながら、ママが買ってきた骨董品のランプをこすっていると、白い煙が立って、超絶美形の人が現れた。これって、魔法のランプなの。
あたし(夏月)たち、遊園地に来ているんだ。実は、ここのオバケ屋敷に、本当にオバケが出るっていうの。気になるのは、そのオバケが「秘密の水晶が欲しくない?」って言うってこと。アトラクションに入っていったあたしと光矢は、本物の幽霊に、闇の世界につれていかれてしまったの。そこには、長いまっすぐな髪の美少年がいて、しかも、その人は「わたしはルシファー」と名乗ったの…。
風見鳥学園の1年生は、クラス別で西洋お姫様シリーズを演劇発表することになった。あたし(夏月)は『白雪姫』の監督。兄妹校の大鳥学園の生徒が協力してくれる。主役の白雪姫は吉野聖子だが、役をおりろというキョーハクの手紙がきた。麗奈さんがタロットカードで占ったところ、聖子には災難がふりかかるという。そして教科書の中に隠されていたカミソリで聖子が指を切る事件が起こった。
ジュマの塔に閉じ込められた雅巳くんの救出に向かったあたし(夏月)と光矢だったが、魔導師ハーディッドに散々な目にあった。逃げるあたしたちを助けてくれたのはササミィ。なおも妖犬マオーが執拗に追ってきた時、空からオールが加勢してくれた。あたしたちはササミィに連れられて魔導師の生家にやってきた。そこで会ったのは、小麦色の膚、漆黒の瞳と髪を持つ美女だった。いったい何者?
捜している水晶と、何か関係があるかもしれない…夏月、光矢、雅巳、明智は、話題になっている軽井沢の「黄金の森」を調べに行くことになった。それは木々がいっせいに金色に輝くという超自然現象だった。軽井沢に来ると、オールに導かれて森へ入った。すると、風の精霊が名を呼び、水晶に反応して辺りに光の粒をまき散らしはじめた。やがて轟音をともなって、老木に大きな瞳が開いた。
「明日は最終日、きもだめししない?」一子先輩がみんなに提案した。あたし(夏月)は今、サッカー部の合宿の最中。この頃、鎌倉の二階堂あたりにオバケが出るというのだ。5人1組のあたしたちが行ったのは瑞泉寺。行ったという証拠の品を置いてくる事。ところが、そのお寺で明智くん、ジョッカー、雅巳たちに出会った。それにほら穴から聞こえてくる鈴の音みたいな音が気になる。
夏月は司と駅で待ち合わせた。買い物のエスコートのためだったけれど、司はなんだか悩んでいる様子。頭の中で、女の人が「早く来て…、1人にしないで…。」と言っているような感じなんだって。家に帰った夏月は光矢と兄葉月に連れられて、横浜のジャズハウスに行った。そこで優くんに会って、みんなで司の悩み事を話し合った。どうも人魚伝説と関係があるのではないか、という結論になった。
山浦先生・服部先生の息の合ったコンビが贈る、星子シリーズの第2弾。前巻には載らなかった作品の名場面がカラー・イラストで次々と繰りひろげられます。おなじみの魅力あふれるキャストが、星子をめぐってお互いに火花を散らしたりして、画面せましとあばれまわります。書き下ろし小説では、なんと星子の子供(いったい、だれの子だ!)が登場し、ホロリとしたりドキッとしたり…。
「これから先の冒険には、あなたの力が必要です」あたし(夏月)は風の精に声をかけられた。そこは妖精の王国。光矢、冬馬さん、あたしの3人とササミィは、時の狭間をさまよう優くんを助けるために、旅をすることになった。ところが、森に住むシュリーカーが超音波を発してあたし達を妨害した。ようやく退治したと思ったら、またも魚と蛙を混ぜたような生き物が現れた。そして光矢を…。
あたし(夏月)の首飾りのヘッドに光る水晶は、日の水晶-地上を照らす水晶。横浜の元町を歩いていると、今大人気の新人歌手・飛火野優くんに出会って、束の間のデート。首にはキラリと水晶が…。いったい、何の水晶?超自然研究倶楽部の会合があって、みんなが集まった。優くんを話題にしていたとき、ササミィが水晶を持っていなくなったという。ますます水晶の謎は深まっていく。