著者 : 朝松健
格闘技同好会は全日本高校生武道トーナメント無差別級において、ブロック戦まで勝ち進んだ。次なる相手は博多大学付属高校山笠部。山車を担いだまま力まかせに押し寄せてくるという恐るべき格闘技である。我らが格闘技同好会は山笠に勝って決勝戦へと進み、宿敵・大犯土学園武芸部と対戦できるのか。青春のすべてを闘うことに燃やした若者たちの伝説、遂に完結。
“全日本高校生武道トーナメント無差別級”地区予選を勝ち抜いた我らが格闘技同好会。県大会に向けて燃えるめぐみたち。だが、その矢先、ともに勝利を祝おうと追ってきた大剛寺勇が、彼らの眼前で非運な事故に遭ってしまう。さらに、大会の裏に蠢く黒き陰謀とそれを追う探偵、天宮による大伴の旧悪暴露、すっかり忘れていたキャラの再登場-と、今、物語は完結に向けて急展開。
日本中から様々な格闘技を学ぶ高校生が集まって催される“全日本高校生武道トーナメント無差別級”に、大伴が無断で参加申し込みをしてしまった。勝てるわけがないと怒る格闘技同好会メンバー。しかし、大伴の「出場したという自信と誇りが人生を輝かせる」という言葉に、めぐみたちは燃えたっ-。オールスターキャストで佳境へ向かう熱血青春格闘技小説・第7弾。
明治2年5月18日、新政府軍の猛攻の前に蝦夷共和国総裁・榎本武揚は投降を余儀なくされ、五稜郭開城と共に箱館戦争は終結した。しかし新政府は敗残兵を厳しく追及し、残賊討伐隊が原野を駆けめぐった。共和国軍の若き遊撃隊士・志波新之介は、追っ手を逃れてアイヌの民と交わるうち、榎本武揚の隠した軍資金十八万両の噂を耳にする。スペンサー・カービン銃に秘められた手がかりとは。敗残兵に討伐隊、そして軍資金を狙うならず者たちが跋扈する開拓期北海道を舞台に展開する、蝦夷地アクション。
フランス帰りのコック島千尋が勤めて三日目のレストランを飛び出すと、街はドラコニア騎士団とアカシャ公国の銃撃戦のまっ最中。拐われかけたアカシャの王女フリーダ姫を助けたばかりに、島は大使館に雇われ、国会議事堂の中央塔に幽閉された幸運の一角獣救出作戦に加わる破目になった。銃火器エキスパートの美少女まり子と新米魔術師大塚を相棒に、ドラコニアの殺人鬼と魔術師に挑む島の活躍が始まる!世紀末アクション第一弾。
北海道瀬田寒原野の地霊=犬神が封じられ、原野が犬頭形の陥没と化して半年余。またも頻発する怪事件の霊査を依頼され、オカルトライター兼占い師の稲村虹子は札幌へ飛んだ。原野を鳥瞰する虹子の“魔法の鏡”に映ったものは、黒魔術の謀略によって三たび目覚め、札幌に向けて首を伸ばす巨大な犬の顎であった!凶獣を操る妖艶な女魔術師に挑む“赤い魔女”虹子の凄絶な霊的死闘。『凶獣幻野』ほか〈民遺監〉三部作に続く新シリーズ第一弾。
局地群発地震、アベックの連続失踪、跳梁する屍食鬼…、多摩丘陵に怪事件が頻発する。地下壕に埋めた旧日本軍の高射砲を発掘する元砲兵隊長を取材中の共時通信記者田外は、壕内に若い男女の射殺死体を発見。だが眼前で同僚が黒く毛むくじゃらの醜悪な影に貪り食われてしまう。-黙々と屍食鬼を狩る自衛官。陸自〈民族遺産監理室〉最後の霊的謀略とは?司祭服に身を包む美貌の魔術師香月が喚起した〈火の王〉に88式野戦高射砲が火を吹く!
11年前に演習の標的となって撃沈されたはずの護衛艦“あきつき-44”が、再び玄海灘に姿を現わした。溶け爛れた艦橋、脈打つ砲塔…。乗組員と融合し、変わり果てた姿で異次元との間をさまよいつつそれは北上を続ける。取材に赴いた共時通信記者・田外は、幽霊軍艦を生んだ悪魔の計画『SSB実験』の存在を知る。禍禍しき凶艦を操る陸上自衛隊〈民族遺産監理室〉の壮大な陰謀とは?“田外竜介シリーズ”第2弾、長篇オカルト・アクション。
札幌近郊の瀬田寒原野に建設された学園都市で、建設大臣犬塚が野獣に喰い殺された。共時通信記者・田外竜介は事件を追って北海道へ。その夜、水口組の殺し屋犬山が巨大な黒犬に咬み殺された。翌日学園の犬飼教授を尋ねた田外の目前に、突如虚空から漆黒の巨獣が出現…。次々と屠られる犠牲者。謎の精神病理学センター局長近江と美人助手乾伶子。立ち並ぶ奇怪な建物群に隠された意味とは。期待の新鋭が放つ長篇オカルト・アクション。