著者 : 朱雀伸吾
ライオン族のあにまる、ライオネスが島リーダーを務める完全武闘派の異色島、ぶどう島と友好関係を築いた、サラリーマン森進率いるおじさん島。今まさに、島ランキング一位と二位の島との同盟締結式が行われようとしていた。そこに集まったのはふどう島の傘下島のおじさん達。「あー、いやはや、私は小森健三郎(50歳)。ショーバイショーバイ島のリーダーです」「俺達、天上天下唯我独尊島だぜ! リーダーの森之丞佑季(38歳)だ! 夜露死苦!」「ホンカンは森田雁馬と申します(43歳)。GANMA島のリーダーで、警官をやっております!」おじさん、おじさん、おじさん。右を見ても左を見ても一癖二癖もある、おじさんだらけ。シリーズ最高のおじさん濃度の高さに、あなたはついていける!?
「さて、『おじ森』-アップデートだおじ!!」。神のジャージを着たあやしいおじさん(通称おじきち)から貰ったゲーム『はたらけ!おじさんの森』をプレイしたら、ゲームなのか別世界なのか分からない、二足歩行で言葉を喋る動物達のいる、あにまるワールドに連れてこられてしまった森進、森秋良、森山太郎、木林裕之のおじさん四人。「おじさん島」と名付けた無人島であにまるの子供達と楽しいサバイバル生活を送っていた。そんなある日、あにまるを支配する「わかもの」の追っ手から逃れてきたパンダを保護した進は、彼を島の住民に迎え入れようとするのだが、王様気質で何もしないパンダに他の住民からの反発が高まっていく…。
大ヒットゲーム『あつまれ!あにまるの森』。その新作発売日に、行列から離れて、買いそびれてしまったサラリーマンがいた。森進・42歳独身、中堅企業総務部に勤務するサラリーマン。落ち込む進は、「神」と書かれた怪しげなジャージを着た「おじきち」と名乗るおじさんから、見たこともないゲームソフトをもらう。帰宅しておそるおそるプレイしてみるとーゲームの中にある島にトリップしてしまった。そこは言葉を話す二足歩行の動物、通称「あにまる」が暮らす不思議な世界・「あにまるワールド」。戸惑う進の前に再び現れたおじきちが言う。「今日から皆さんには、この島で楽しい共同生活を送って、エンジョイして欲しいオジ」。