著者 : 東芙美子
ときは平安、華やかなりし一条帝の御世。頻発する不穏な事件から後宮の女たちを守るため、武芸に秀でた少女が集められ、女ばかりの武官隊が結成されることになった。その名もーー「凜花の官」。筑後出身の少女・八重は、剣の腕を見込まれ「凜花の官」に任命される。だが同僚となった個性豊かな少女たちも、また宮中随一の権力者・藤原道長の甥だという上司の花房も、何やらワケアリのようで……!? ときは平安、華やかなりし一条帝の御世。頻発する不穏な事件から後宮の女たちを守るため、武芸に秀で た少女が集められ、女ばかりの武官隊が結成されることになった。その名もーー「凜花の官」。筑後出身の少女・八重は、剣の腕を見込まれ「凜花の官」に任命される。だが同僚となった個性豊かな少女たちも、また宮中随一の権力者・藤原道長の甥だという上司の花房も、何やらワケアリのようで……!?
ときの権力者・藤原道長を伯父に持つ花房は、傾国の運命を変えるために女であることを隠し、男と偽って生きていた。が、やがて幼なじみの陰陽師・武春の長年の想いと、自分の本心に気づいた花房は、紆余曲折の末に道長の許可も得、ついに武春を秘密の夫とする。ところが、公私ともに生活が激変する花房の前に政争から退き隠棲していたはずの光輝親王が現れて!?百花繚乱の平安絵巻、堂々の完結!
一条帝の中宮に藤原道長の娘・彰子が立った。道長がますますの権勢を誇る中、自らの性別を偽り“道長の甥”として宮廷へ出仕する花房には、貴族たちから熱い視線が注がれるようになっていた。どれほど隠しても冴え渡る美貌に、皆が花房を手に入れようとやっきになっているのだ。同じ頃、次代の帝位を見据えた複数の親王とその後見人たちが、水面下で蠢き始めて…。百花繚乱の平安絵巻、めくるめく第三弾!!
ときは平安、一条帝の御代。姫として生きれば国を傾けてしまう運命をもつ花房は、伯父の藤原道長にも性別を男と偽ったまま、宮廷へ出仕している。見目よく家柄も極上の婿がねに周囲は色めき立つが、花房が女であることを知るごく一部の者たちはヒヤヒヤするばかり。そんなある日、長く宇治に隠棲していた先帝の弟君・光輝親王が何故か花房に近づいてきて…!?百花繚乱の平安絵巻、風雲急を告げる第二弾!!
その日、藤原家に縁ある屋敷に生まれたのは、珠のような姫君。花房と名づけられ、都の陰陽師たちが「傾国の女性」と予言し、抹殺しようとした存在だった。両親は花房を守るために性別を偽り、男として育てることを決心する。一方、誕生したのが甥だと信じて疑わない藤原道長は、見目麗しく賢く成長した花房を溺愛し、我が子のように連れまわすが…。栄華と陰謀が入り乱れる、百花繚乱の平安絵巻!