著者 : 柏葉空十郎
「起きたん?朝ご飯は用意してあるけえ、食べてね」再び戻ってきた妹との平和な日常をかみしめる佑。だが、幸せボケのせいか遅刻しそうになった佑に、登校中に衝突をかますというお約束をした少女がひとり。背は小学生並だが、正義感と気の強さは人一倍の生徒会副会長、妹原愛だった。佑の境遇を聞いて愛が放っておくわけがない。かくして、また可愛い少女につきまとわれることになった佑に、自称妻の舞衣の闘争心に火が付いた。妹と結婚することを説き始める舞衣やらなにやらで、妹たちの微妙な関係は凄いことに!?妹だろうと関係ないノリで話題沸騰中。
昭和の薄幸兄妹ノリの相葉佑と真伊。だが、「うち、今、しあわせじゃけぇ」と恥ずかしそうにうつむく妹に癒され、佑はささやかな幸せをかみしめていた。二人が奨学生制度で入学したのは、場違いなくらいのセレブご用達の名門校。そこで、佑は幼馴染みの舞衣に出会う。彼女はセレブな美少女に成長していた。ある日、舞衣が佑の実の妹である疑惑が発覚。佑を幼なじみ以上に想う舞衣はこれを機に、アパートを一軒改装し、佑たちと同居生活を始める。これぞ、まさに妹ホーム!妹たちに迫られ、かつ妹以上の関係になりそうな、危うい生活に佑の自制心は崩壊寸前になり。
強豪山霧学園を破るも、甲子園の切符を逃した巧也たち。夏休みは、アルバイトと練習の日々に明け暮れていた。日を追うにつれ、次第に蘭は巧也に惹かれていく。綾音の気持ちを思い揺れる蘭。そして秋季大会。雪辱を期す巧也たちと同じくこの大会に懸ける学校があった。蘭の兄、球士ら立秋館高校である。準々決勝に駒を進めた巧也たち。その対戦相手はー運命の悪戯か立秋館だった。兄の執念を知る蘭は悩む。様々な想いを胸に秘め、蘭は試合に臨むのだがー。
三年ぶりに帰国し、日本の高校に入学した綾音。彼女には幼馴染みの巧也と野球をするという目的があった。そう、甲子園を目指すのだ!中学時代、巧也はシニアの世界で活躍し、全国区の有名選手に成長していた。だが、再会に胸躍らせる綾音の目の前にいたのは、想像していたのとは全く違う巧也だった。冷淡に「野球はやめた」と言い捨てる巧也に戸惑いを隠せない綾音。彼女は巧也に野球をやらせるべく猛アタックを始めるのだがー。爽快な野球小説の登場。
一難去って、アリアは帰っていく美しい終わりかと思いきや。宇宙人たちは当然のように天川家に居座っていた。人類を滅亡させる性病に感染した星人を監視するためだという。アリアにTVのチャンネル権も奪われ、トホホな星人だった。そんな時、季節外れの転校生がやってくる。まるで何も覚えていないかのように、天然な挨拶をする美希に、星人は震え上がり、アリアは闘志を燃やす。さらには、ありえへーんな展開で星人がモテ期に突入。学校中の美少女にあの手この手で迫られ、男の貞操の危機に!?アリアがぶちぎれ、星人は逃げ回り、大騒ぎ。大人気、暴走ラブコメ第2弾。
ある日、星人の家にUFOが落ちてきた。出てきたのは黒ずくめのメイド服に身を包んだ少女だった。アリアと名乗る少女は、顔は可愛いがやけに態度がでかい。自分達の存在を口外するなまではよかったが、馬鹿扱いされてののしられ、人体実験まがいのことまでされる始末。星人は彼女を「性悪チビ悪魔」と名付けた。アリアから逃れられるひととき、のはずの学校にまで、星人を見張るため悪魔は転入してきた。だが、学校には星人の幼馴染みの美希がいて、これで丸く収まるわけがない。転校生VS幼馴染みという仁義なき戦いが勃発するのだが!?やりたい放題の暴走ラブコメスタート。
桜田源之助、42歳の男厄年。一家の大黒柱である。職業は秘密結社の下っぱ戦闘員。日夜黒タイツに身を包んで、一生懸命働いている。サラリーマンは辛いのだ。家族構成は妻に小学5年生の息子。今時珍しい、頑固オヤジだったりする。そんな源之助の一家に新しい一員が加わる。世界有数の資産家真木家の一人娘麗華。その理由とはー秘密結社が誘拐した彼女を預からされるという身も蓋もないものであって…。ところがこの少女、顔はかわいいがとんでもない子で桜田家に嵐を呼び込むことになり!?最終選考会では賛否両論!?第14回電撃小説大賞最終選考作。