著者 : 柳田狐狗狸
自分の知っている噂話と引き換えに、校内で流れている噂話の真相を教えてくれるという文目沢高校の怪談“ワタルくん”。羽水、風間、藤咲の訳アリ女子高生3人組は“ワタルくん”に接触を試みるが、彼女たちを待っていたのは、「お前たち、俺の下僕になれ」-傍若無人なイケメンカウンセラーだった!?都市伝説や学校の怪談といった噂話の蒐集が趣味だというスクールカウンセラー渡邊先生。そんな彼に“弱み”を握られた3人は『ベッドの下の男』等の噂の真相を調査することに!?型破りなカウンセラーと“噂”を巡る奇妙な物語。
わたしの名前は「エーコ」です。友達と呼べる“人”は居ませんが、つい最近“喋る人体模型”と知り合いました。深夜の学校を「不審者」が徘徊しているという噂が立ち、あらぬ疑いを掛けられたエーコ。疑いを晴らすため深夜の学校に忍び込んだエーコだが、屋上で焼け爛れた人間の死体を発見してしまい!?一人の少女が遭遇する、残酷で救いのない事件ー。わたしはこれからの人生を一人で生きていく覚悟を決めている人間です。だから自ら進んで他人の心などに触れたくはありません。ひねくれ少女と喋る人体模型が織りなす、シニカルな学園ミステリー最新作!
わたしの名前は「エーコ」です。友達はいません。でも化学部の部室に居る、お節介な“喋る人体模型”の「トオル」君が、しつこく『自分は友達だ』と主張してきます…。半年前に起こした事件のせいでクラスから孤立した「エーコ」は、ある日入部した化学部の部室で喋る人体模型の「トオル」君と知り合う。まるでボイスチェンジャーを通したかのような声で喋る人体模型に「エーコ」はその正体をいぶかしみ「トオル」君がそれをやんわりと躱すというヘンテコな部活動が始まるのだが、そんな中、校内で女生徒が自然発火するという事件が起こり…。ひねくれ少女のシニカルな学園ミステリー。第19回電撃小説大賞“金賞”受賞作。