著者 : 桜庭一樹
オールド・マスカレード号での事件を解決し学園に戻ってきたヴィクトリカと一弥。しかし長旅の疲れが出たのか、ヴィクトリカは熱を出して寝込んでしまう。「おもしろい話をもってきたまえ。それと、花もだ」一弥は、花とそれにまつわる不思議な逸話を手土産に、退屈する彼女のお見舞いに通い始めるが…?時代に埋もれた物語の真実を解き明かすたび、二人の絆がまた揺るぎなく深まっていくー。「GOSICK」短編集、第3弾。
謎の修道院“ベルゼブブの頭蓋”を辛くも脱出し、豪華列車オールド・マスカレード号に乗り込んだヴィクトリカと一弥。そこで二人は“孤児”“公妃”“木こり”“死者”と己の身分を偽る奇怪な乗客達に出会う。そして、やっと手にした安息も束の間ブレーキ弁を壊された列車は暴走を始め、車中では毒殺事件が起き…!?誰もが疑惑の証言を呈する中、二人は真実を見抜き、無事に学園に帰ることが出来るのか!?極上ミステリー第6巻。
父・ブロワ侯爵の思惑により、突然遠く異国の修道院“ベルゼブブの頭蓋”に幽閉されてしまったヴィクトリカ。一弥は、衰弱していく彼女を救うべく、ひとり大陸横断列車で修道院へと旅立った。その日、魔力の祭典“ファンタスマゴリアの夜”で起きた、不審な殺人事件をきっかけに、裏の顔が見え隠れし始めた修道院ー。その水面下では巨大な陰謀が進行していた。果たして、二人の運命は…。極上ミステリー、緊迫の第5巻。
殆どの生徒がバカンスに出かけ、ほぼ無人の聖マルグリット学園。外出できないヴィクトリカと、彼女を思い学園に残った一弥は、二人っきりの夏休みを過ごすことに。二階の窓の外を横切る女、屋上から夜空へ消えた怪人、名画から抜け出した少女…。静かな学園で数々の謎を共に解き明かし、世界を語り合う二人の平和な時間は、やがてくる嵐と別離を知る由もないー。互いに距離が更に近づく「GOSICK」珠玉の短編集第2弾。
その日、図書館塔で退屈を持て余すヴィクトリカの頭に落下してきた金色の書物。“汝、愚者の代表者となりて、我が愚かなりし秘密を暴け!”そこにはかつてこの王国に君臨し、学園の時計塔から謎の失踪をとげた錬金術師リヴァイアサンからの挑戦が!奇しくも同じ頃、その時計塔で不可解な密室殺人が起こり…!?ヴィクトリカにより全ての謎が繋がれたとき、この王国の禁忌が明かされるー極上ミステリー、急展開の第4巻。
1924年、春。東洋の島国からソヴュール王国に留学してきた優等生の久城一弥は、学園に伝わる“春やってくる旅人が死をもたらす”という怪談から“死神”とあだ名され、クラスで孤独な日々を送っていた。そんな中、怪談どおりに殺人事件が起きてしまい…!?容疑者となった一弥を救ったのは、図書館塔最上階で書物を読みあさる不思議な美少女、ヴィクトリカだったー。それぞれの出会いを描く、「GOSICK」はじまりの短編集。
風邪で寝込むヴィクトリカを学園に残し、故郷の姉に頼まれた“青い薔薇”を買うため首都ソヴレムにやってきた一弥は、そこで謎の人間失踪事件に出くわす。食い違う証言。消えた部屋。そして高級デパートに潜む闇の正体とは…!?一方、ひとりぼっちのヴィクトリカは、熱と退屈と、寂しさにうなされていた。「久城、め…ほんとに、出かけたのか…」-離ればなれの二人が事件の真相を紡ぎ出す、極上ミステリー第3巻。
パイプを片手に、恐るべき頭脳で難事件を解決していく不思議な少女ヴィクトリカ。人形とみまごうほどの美貌をもつ彼女だが、性格は超傍若無人!?真面目で誠実な留学生久城一弥はそんな彼女に日々振り回されっぱなし…。そんな中、とある占い師の死をきっかけに、二人は豪華客船で起こる殺人事件に巻き込まれてしまう。次々と命を落とす乗客達、そして明かされる驚愕の事実とはー!?天才美少女の極上ミステリー、開幕。
“灰色狼の末裔”に告ぐ。近く夏至祭。我らは子孫を歓迎するー謎の新聞広告を目にしたヴィクトリカは、その夜たった一人で学園を抜け出し、山奥の小さな村に降り立った。後を追ってきた久城一弥がその訳を問うと、母の無実を晴らすためだというが…?秘密に満ちた“灰色狼”の村で、過去と現在に起きた二つの殺人事件の謎が混迷する、波乱の第2巻。