著者 : 森村誠一
純白の証明純白の証明
貴重な休暇を利用し、学生時代から親しんだ穂高岳を登る棟居刑事は、一瞬目を合わせた自分と同年配の男に殺気を感じ、翌日下った上高地では亡き妻の面影を彷彿とさせる女性と行き合った-。東京に戻った棟居を事件が待ち受けていた。T省の課長補佐の墜死体が発見されたのだ。さらには、ベテランのアルピニストが北アルプス「夢の縦走路」で遭難死した。二人の死を繋ぐ巨大な官僚制度の底で蠢く黒い欲望とは!?汚染された組織の中で、ただ一人「純白」であろうとした人間の誇りを描く。
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